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やはり冬は燗がいい:喜久泉・吟冠

  • Posted by: maki
  • February 20, 2010 12:09 AM
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喜久泉(きくいずみ):西田酒造店近所の小さな一見ぱっとしない酒屋がある。その店はけっこう「田酒」(特別純米酒)を常備している。しかも、プレミア価格も設定せずに定価で売っているので、切れたころに足を向けるようにしている。

そこで見つけたのが、この「喜久泉」。ポップに西田酒造店とあったので、「田酒」の蔵だな......とわかり、試しに買ってみた。一升瓶で「田酒」よりも 1000 円ぐらい安いので、おいしかったら儲け物だなという思いもあり......。

「田酒」はいつも燗で飲んでいるので、「喜久泉」も同様に。けっこういける。「田酒」と似たような味で、「田酒」をハレの酒だとすれば、普段遣いの酒として「喜久泉」は十分使える。

いまぬる燗で試してみた。なんか違う。もうすこし温めてみる。熱燗がいいようだ。味の膨らみが違うね。甘みの感じられるほっとする味。

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やはり冬は燗がいい:獺祭・温め酒

  • Posted by: maki
  • February 8, 2010 12:29 AM
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獺祭 温め酒やはり寒い冬は、お燗がいい。ここしばらく買った中でおいしかったものを何本か紹介してみよう。きょうは、旭酒造の「獺祭・温め酒」。「獺祭」と言えば、三割九分とか二割三分とか、かなり磨いた酒が代名詞なのでなんとなく冷酒で飲むような印象だったりするのだけど、この酒はお燗専用。お燗で飲むことを目的に作られた酒。40 度で飲むことを推奨している。

五割磨きの純米吟醸酒。ちろりに酒を入れ、軽く温める。ちろりは使いはじめて間もなくて熱伝導の感覚がなく、ちょっと温めすぎてしまった......。猪口に注いで口に近づけると、軽やかなアルコールの香りが鼻腔をくすぐる。香りはすこし甘い感じがするけど、実際に口に含んでみると甘みはさほど感じられない。獺祭らしいあっさりとした味わいを残しつつも、燗酒らしい体に染み入ってくるような感覚がなんとも素敵。これで一年熟成だもんなあ。

獺祭の発泡酒もいいけど、冬ならではの燗もなかなか。

※ 写真は、Olympus E-P1 w/Contax G Planar 35 F2.0 で

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ひさしぶりに鷹来屋

  • Posted by: maki
  • December 5, 2009 8:48 PM
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鷹来屋(たかきや):浜嶋酒造ひさしぶりに中野に出かけ、帰りがけに味のマチダヤへ寄ってきた。冷たい雨の日だったけど、中野で特にこれといった収穫もなかったので、購買欲を満たすためにも何か新しい酒を......と思い、とぼとぼと。

カップ酒はいつもどおりのラインナップで新味はナシ(とはいえ、都内では相当な品揃えだけど)。巨大冷蔵庫の中でごそごそ漁っていたら、「鷹来屋」の四合瓶を発見。手作り槽しぼりの特別純米酒のひやおろし。

まずは、そのまま冷やで。濾過はしているのか、無職透明に近い。特別純米で協会 9 号酵母を使っているせいか、うっすらと吟醸香に近い香りも。ひやおろしということでまろやかさもありつつ、基本的にはシャープな辛口。日本酒度は、+5。えいひれなんかがあいそう。

きょうほかに買ったものは、新潟の緑川酒造の「緑」。あと、前に飲んでとてもおいしかった「奈良萬」。「きょうは何を飲もうかな〜」と迷えるのが幸せ♪

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居酒屋:花守り

  • Posted by: maki
  • October 21, 2009 12:09 AM
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本州一(ほんしゅういち):梅田酒造場この前、広島に帰省したときに並木通りの「花守り」という店を訪ねてみた。広島は、県中央部の西条に多くの酒蔵を擁し、なかなかの酒どころなんだけど、高校を卒業してから東京に出てしまったので、ほとんど広島の酒のことは知らない。日本酒好きになった以上は、それはいかんだろう......ということで、今回の帰省の際にはどこかよさそうなところに行こうと考えていた。

けど、どこの店に行けばいいのか皆目見当がつかないので、地酒のありそうな店を検索して、行ってみたのが「花守り」。サイトに掲載されていた広島の地酒を書き出してみると......「瑞冠」、「蓬莱鶴」、「雨後の月」、「宝剣」、「富久長」、「天宝一」、「神雷」、「龍勢」、「竹鶴」、「旭鳳」、「八重の露」、「本洲一」、「まぼろし」、「華鳩」、「宝寿」、「白鴻」。「富久長」は「赤鬼」で飲んだし、「龍勢」、「竹鶴」、「宝寿」も経験ずみ。でもそれ以外は、「本洲一」と「雨後の月」ぐらいしかわからない。

とりあえず、耳馴染みのある「本洲一」、かわいい名前の「華鳩」を冷酒で。燗でいただいたのは、「龍勢」だったか......。酒は地酒、肴は地魚。海がすぐそばなせいか、どれもおいしくいただいた。岩国のレンコンもおいしかったな。あと、店の人の接客も心地よかった。連休中の夜だったせいか、さほど店も混んでおらず、のんびりと旨酒を楽しむことができた。

年に 1 回ぐらいは、帰省してみようと思った。

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曙酒造の酒造りの再出発点:一生青春

  • Posted by: maki
  • August 8, 2009 11:39 AM
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一生青春(いっしょうせいしゅん):曙酒造近くの QUEENS 伊勢丹でお気に入りの曙酒造の大吟醸酒を発見。この「一生青春」という銘柄は、曙酒造にとっては、再出発の記念碑的なもの。

ご多分の例に漏れず、かつての曙酒造も苦境に喘ぐ小さな酒蔵のひとつだった。先代が亡くなられてから、蔵を受け継いだ蔵元夫妻が選んだ道は、杜氏制を廃止し、自信および地元の蔵人と質の高い酒を醸すことだった。3 年間の杜氏養成学校や各地の蔵での研鑽の末、平成 9 年に生まれたのがこの「一生青春」。その想いは、蔵のサイトに書かれている。想いの熱さに引用されるのが躊躇われるので、興味のある方は曙酒造のサイトでご一読いただきたい。

この酒は、山田錦の四割磨きの大吟醸。2007 年醸造(19BY)の貯蔵酒を 2009 年出荷。とてもまろやかな口当たりに仕上がっている。大吟醸と言っても、不必要な吟醸香はなく、香りもかなりマイルド。フラッグシップの「天明」のようなはっきりとした個性の主張はないが、とても飲みやすい。きんきんに冷やしたりしなければ、味が立ってくる。「天明」と「一生青春」のポジショニングの違いは、ご近所の廣木酒造の「飛露喜」と「泉川」の関係に似ているような気がする。

曙酒造の「天明」は、福島の酒のうまさを教えてくれた酒。今後も飲んでいこうと思う蔵のひとつ。よくない小売業者のターゲットになって、変にプレミアム価格がついたりしないでいてほしい。

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廣木酒造の地元市場向け銘柄「泉川」

  • Posted by: maki
  • August 4, 2009 12:10 AM
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泉川, 廣木酒造「飛露喜」で有名な廣木酒造の地元をメインに出荷しているという銘柄がこの「泉川」。今年の頭に会津を訪問した際に廣木酒造のお膝元、会津坂下にて購入した一品。お目当ての「飛露喜」は無情にも蔵の玄関先の張り紙「飛露喜売り切れ」により、買うことができなかったので、地元をメインに出荷しているという「泉川」を買ってみた。

この酒は、基本的にはキレのよい辛口の酒。もちろんおいしいのだけど、自分の求める会津の酒とはちと違う......。「泉川」は地元向けの酒ということで、たま〜に飲む「飛露喜」とは違って、「いつ飲んでも飲み飽きのこない酒」を目指した造りということで、「しっかり濃醇系」という自分好みの味ではなかった。しかし、確かに食中酒としてはかなりいい味だと思う。刺身とか、豆腐なんかにあいそうな味わい。実は「泉川」は大吟醸ではなかったけど、西荻窪の「晴レ」で一度だけ飲んだことがあった。そのときのは、普通酒。この普通酒クラスの酒を軽く燗にして晩酌するというぐらいが自分にはあっているのかも。

会津若松市内には、「飛露喜」の一升瓶を売っている店はあったので、どうせなら一升瓶でも買ってしまえばよかったかも。とはいえ、もうそのころにはカップ酒もたくさん仕入れてしまって、手がちぎれそうに重かったので、一升瓶はムリな状態だったわけだけど。

ということで、会津で買ったお酒はあらかた飲んでしまった。このとき仕入れた酒で、秀逸だったのは、「風が吹く」(白井酒造店)と「」(曙酒造)。これは、どちらも AAA クラス♪ とびきり燗にした「末廣 伝承山廃純米」もなかなかの実力派だったな。

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連夜の「赤鬼」

  • Posted by: maki
  • July 26, 2009 2:29 PM
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赤鬼にて:飛露喜二夜連続で三軒茶屋の「赤鬼」へ。一昨日は、前々職の先輩と数年ぶりにサシで、昨夜は Twitter でつながってる人たちと(フシギな集い)。

「赤鬼」に来たからには、とりあえず「十四代」と「飛露喜」はいただかねば。ここに来るたび知らない酒にチャレンジしようと思うのだが、やはり定番品を外すわけにはいかない。「十四代」の PB(プライベートブランド)は、純米吟醸の生酒。ここと蔵元でしか飲めない逸品。もうそろそろ品切れだそうな。切れたら新酒ができるまで待たないといけないから、品切れ前に再訪できてよかった。

今回は広島の「富久長」にチャレンジ。広島の酒は女酒と言われ、甘口のものが多い(灘は、辛口の男酒)というのがよく言われるが、そんなことはなく思いのほか辛口だったな。でも新潟の淡麗系ではなく、しっかり味のりしたよい酒。広島出身ではあるが、大学入学と同時に広島を離れてしまったので、広島の酒についてはほとんど知らない。東京にはあんまり流通していないからなあ。

つまみをいろいろ頼んでみたけど、今回のヒットはタコの吸盤を炙ったのと手羽餃子。吸盤は食感が好きなのでお気に入りの食材だけど、しっかりいい味がついていて、いくらでも食べられそうだった。手羽餃子は、脂がのっているので、酢をつけて食すのがよいと店の人に言われたが、別の料理の皿に残っていたゆず胡椒をつけても絶品だった。

赤鬼にて:富久長
赤鬼にて:手羽先餃子

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バリの米の酒、BREM BALI

  • Posted by: maki
  • July 20, 2009 8:38 AM
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BREMBALIこの前はひさひぶりに休暇を海外で過ごした。行き先はバリ島。そこで見つけた米の酒がこの BREM BALI。

この写真(右)に写った商品の内容量は、200 ml。アルコール度数は、5 % とビール程度。Bali Rice Wine とある。味は甘く、紹興酒とサングリアを足して 2 で割ったような感じだろうか。紹興酒に似ているというところが、出自の米を感じさせる。最初試飲したときは養命酒みたいな味に感じたが、飲んでみると意外にいけるかも。冷やして飲んでみたら甘みが控えめに感じられてよかった。宿泊地 Sanur の酒ということで、ある意味地酒。地酒体験ができてよかった。

調べてみるとなかなかおもしろい。この Brem Bali、日本酒と同じような並行複発酵をおこなっているようなのだ。つまり、蒸した米のでんぷんを糖化するプロセスと糖分をアルコール分解するプロセスが同時発生しているということ。参考資料:BIOCHEMICAL AND SENSORIAL CHARACTERISTICS OF BREM BALI

左に写っているのは、バリでいちばんポピュラーなビールの Bintang。軽くごくごく飲めるピルスナー。

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千福一杯、いかがです♪

  • Posted by: maki
  • June 23, 2009 10:21 PM
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酒王・千福ここのところ仕事が忙しく(その割には、残業はあまりしないけど)、家に帰ってきてからはのんびりしてしまうことが多い。だもんで、ここの更新も間延びしがち。誰のために書いているわけでもないので、どちらでもいいと言えば、どちらでもいいんだけど。

ここ数日で、うれしいことがふたつ。ここに掲載している写真は、flickr に置いてあるんだけど、そこに知らない人からメッセージが。アメリカの人で、日本酒に関するサイトを運営していて、このブログを紹介したいとのこと。その人は、NYC 在住の、とあるサイトのウェブマスター。オフのときに日本酒の啓蒙活動をしているらしい。UrbanSake.com を見ていると、意外に地酒がアメリカでも手に入るんだなあ......と感心してしまう。「田酒」なんかも買えちゃうんだねえ。このブログは、日本語でしか書いていないので、どれぐらい喜ばれるのかはわかんないけど、アメリカの人にカップ酒の楽しさを写真や地図という non-verbal なフォーマットで紹介するのも一興。しかし、日本酒のことをエイゴで書くのは初めてのこと。うまく伝えられるかなあ......。

もうひとつは、もっと身近な話題。会社に出入りしているおじさん。日本酒が好きらしく、話してみるといままでに飲んだ酒の星取り表を手帳に書き留めていることが判明。いままでに飲んだ酒の話などをしながらいろいろ聞いていくと、福島や栃木の酒が好みだということらしい。だったら、これしかないだろう......と曙酒造の「天明」をオススメ。西荻窪の三ツ矢酒店で四合瓶を 1 本買ってきてあげた。きょう感想を聞いたら、「うまかった♪」とのこと。そうでしょ、そうでしょ。おいしいんだから〜♪

写真は、このエントリーとは全く関係ない大分で撮ったもの。とはいえ、大分の酒ではなく、広島の酒。酒王「千福」。こどものころテレビでこの蔵の CM がよく流れてたな。千福一杯、いかがです♪......ってね。

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濃厚かつ芳醇、「央」

  • Posted by: maki
  • June 15, 2009 12:15 AM
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央(おう):曙酒造「天明」で何回か紹介(初回2 回め)している曙酒造の「央」。これは、今年の頭に会津にいったときに会津坂下の五ノ井酒店にて買い求めたもの。この酒は、数軒先の曙酒造の五ノ井酒店用の限定ボトル。つまりここでしか買えないもの。シールにも「会津旨酒 五ノ井酒店 特別酒」とある。

スペック的には、純米吟醸・中汲み澱絡み・無濾過・本生。全量五百万石の精米歩合 55%・仕込み十七号とある。醸造は 14BY。5 年ほど熟成させたものということか。

いろいろ飲み比べた末に福島の酒は口に合うことがわかっていて、さらに曙酒造の酒ならなおさら......ということもわかっているので、きっとおいしいだろうと期待して半年ほど冷蔵庫に寝かせておいたもの。感想は一言。幸せになる味。すっと飲むと味をさほど感じず、舌の上で味わうとはっきりと味のわかるようになる酒は多いが、これは口に含んだ瞬間に味がふわっと広がる。これを幸せの味と言わずしてなんと言おうか。わざとらしい吟醸香はなく、果実の無駄な水分を飛ばして香りだけを抽出したかのような甘い香りがする(いま、空になった瓶の香りを確認)。

もっと買っておけばよかった......。ひさびさに後悔するほどのおいしさ。

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ようやく写真を撮りためた

  • Posted by: maki
  • June 7, 2009 9:45 PM
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天鷹(てんたか):天鷹酒造けさは朝からいい天気。いい天気だし、暑くもないし、ようやく前からやろうと思っていたカップ酒の写真撮影を実施。ひさしぶりの撮影で、いつもどんな手順でやっていたかを思い出すのにすこし時間がかかったけど、なんとか30 本ぐらいは撮ったかな。ここしばらく以前紹介したもののデザイン違いのものの紹介が多かったので、早く撮らなきゃ......と思っていたもやもや感をようやく解消。

撮影後はゆるゆると掃除をしたり、メールや Twitter のチェックをしたり、本を読んだり、テレビを見たり。記事を書くためにカップ酒も 2 つほど消費。

写真は、天鷹酒造の「天鷹・有機純米吟醸」。新聞かなにかで、天鷹のオーガニック清酒というふれこみで紹介されていて気になっていていたのだが、那須に行ったときにようやく手に入れることができたもの。かなりすっきりとした辛口。「天鷹」は辛口の酒なのでそれはいいんだけど、期待しすぎたせいか、すこし物足りない。すっきりしすぎなのかな。吟醸香は弱かった。

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ようやく買った、『おつまみ横丁』

  • Posted by: maki
  • May 26, 2009 11:06 PM
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『おつまみ横丁』(池田書店)この前の日曜日は天気もいまひとつで雨が振ったりやんだり。なので、遠出はせずに近所のスーパーと本屋さんに行った程度。会社帰りちょこちょこ立ち寄っている本屋のレジカウンターにいつも置いてあって、「いいな、買おうかな......」と思っていた本をようやく買ってみた。書名のとおりのおつまみレシピ集。手軽に作れるつまみが 185 種類掲載されている本。どれも日本酒にあいそうなものばかり。

気になっているのは、ゆで卵の練りうにのせ、豚耳とセロリの炒め物、たこのガーリックソテー、わけぎとあさりのぬた......あたり。こういうのがさくっと作れるとかっこいいなあ。

この手の本って、眺めているだけで楽しい。思わずよだれ出てしまいそうなおいしそうな写真とか、書籍ならではのレイアウトのゆとり、ぱらぱらとめくりながら眺められるブラウズ感覚......あたりが本の魅力かな。ウェブの情報では表現力の面で追いつけていない感じがする。量的な面を見れば、おつまみレシピなんてのは、ウェブでいくらでも見つけることができるんだけど、個人的にはどうしても書籍に軍配を上げてしまう。わくわく感みたいなものが紙面にはあるなあ。

でも、いろんなレシピはウェブで入手できるわけで、それが一瞬でも頭をよぎると、そんな本が書店に平積みされていても、ついついウェブで好きなものだけ調べればいいや......となってしまう。しかし、これもウェブのある意味マイナスポイント。「食べたいものをウェブで探す」という検索行為は意外にコストが高いのだ。金銭面でのコストではない。検索窓を前にして「さて何を調べようか」と考えたり、検索キーワードを何にするのが検索効率がいいかと悩んだり、山のように表示される情報からの取捨選択したり......。

ということで思い切って、今回は『おつまみ横丁』を買ってみた......という次第。さて、何を作るかな。

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鉄輪温泉でいただいたもの

  • Posted by: maki
  • May 24, 2009 2:29 PM
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鷹来屋(たかきや):浜嶋酒造先日の別府・鉄輪に投宿中にいただいたものをご紹介。

まずは、「鷹来屋」(浜嶋酒造)。せっかく大分まで来たということで、ぜひ飲みたいと思っていた銘柄。大分市や別府市内の酒屋をちょこちょこチェックしていたんだけど、焼酎のほうが勢力が強く、なかなか出会えなかった。国東半島に磨崖仏を見に行ったときに、たまたま出会った酒屋で発見した一品。のんびりとした風景の中に何やらこだわりを感じる酒屋が一軒。気になって入ってみたところ、品揃えもなかなかのもの。その中から選んだのが「鷹来屋・手造り槽しぼり 特別純米酒 生詰め 仕込みタンク No.12」。 発売元がこの酒屋、田染荘となっていて、お店の人に聞いたところ、蔵元からタンク指定ボトリングしてもらったものらしい。こういう限定アイテムには心惹かれてしまう。アルコール度数は、16〜17 度。麹米に山田錦(50 % 精米)、掛米に自家栽培レイホウ(55 % 精米)を、酵母は協会9号。日本酒度は + 5 で、酸度は 1.4。旨味のある辛口。端麗とは違うけど、キレのある酒。スイスイといくらでも飲めそうな感じ。1 本しか買わなかったので、惜しみつつちびちびいただいた。

これ以外には、「西の関」(萱島酒造)の手作り純米酒の四合瓶を 2 本と「夏のお酒ひや」あたりだったかな。あとは、普通にビールを少々。「西の関」は、甘口で、熱燗にするとけっこうおいしかった。

地獄釜の並ぶ共同調理場前回のエントリで軽く紹介した地獄釜。別府の鉄輪かんなわ地区は湯量が豊富で、源泉温度が高いおかげか、いたるところから白い湯気がもうもうと立ち上る。ところによっては、道路のアスファルトの隙間からも湯気が上がっているところも。その噴気を活用した蒸し料理がこのあたりの名物料理。蒸すものはなんでもいい。野菜でも、魚でも、肉でも。ご飯も炊けてしまう。写真は、投宿した陽光荘の共同調理場にある地獄釜。ふたを開けると噴気がもうもうと上がってくる。ここにざるや鍋、釜を入れて、再びふたをする。材料によって蒸し時間は変わるけど、簡単においしいものができあがる。

各部屋には、昔懐かしい羽釜や鍋、茶碗、皿などが置いてあり、宿泊者は思い思いの食材を買ってくるだけで、食事をとることができる。米を研いで、しばらく浸水、地獄釜に釜ごと入れて、1 時間で炊飯完了。米を研ぎはじめてから、およそ 1 時間半。そのあいだにおかずなどを調理する。1 回の食事にかかる時間はざっと 2 時間強。なかなかのスローライフを送ることができる。

いろいろな食材を蒸してみたけど、特においしかったのは、旬のあさり(酒蒸しにしてみた)、アサヒガニ、じゃがいも、さつまいも、鯛、さざえ......などなど。でもとりわけおいしかったのは、ウィンナー。普段、ウィンナーは茹でてから食べているけど、蒸したウィンナーはとても味が濃い。茹ですぎたウィンナーはすごく薄味になってしまうけど、ちょうどよく茹でたウィンナーでもここまでの味の濃さはないということを考えると、茹でている間にずいぶんと味が抜けてしまっているのだなあ......ということがよくわかった。

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these days......

  • Posted by: maki
  • April 28, 2009 10:45 PM
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かねたまる:若駒酒造しばらく前にこのサーバのドメインネームが解決できなくなるという事態に......。サーバの不具合ではないらしい。調べてみるとどうもドメインの更新ができていないような雰囲気。レンタルサーバの会社に問い合わせ。レンタルサーバの利用料とドメインの更新料が引き落としできていなかったということがしばらくして判明。

クレジットカードがどこかにいってしまって、再発行のは去年の秋のこと。このカードから引き落とししているもので思いついたものは適宜連絡していたつもりだったけど、ここのレンタルサーバの運営会社には連絡をしてなかったみたい。そことの連絡用に登録していたメールアカウントもしばらくまじめにチェックしてなかったからなあ。ジャンクメールを整理しておかないと、大事なメールが埋もれてしまう......。

写真は、会社帰りに石塚酒店で購入した「かねたまる」。店主が奨めてくれた一品。BY20 のフレッシュな酒。袋吊りで滴った酒をそのまま瓶詰め。なので、うすにごり状態。まだ発泡感も残っている。このせいか生原酒ながらとても飲みやすかった。特別本醸造でリーズナブルなプライスもうれしい。この酒を醸す若駒酒造は、栃木は思川の小さな酒蔵。地場米を使った小造りをしているのだそうだ。この商品は、石塚酒店限定商品だとのこと。

石塚酒店のおやじさんは、いつもながらよくしゃべり、よく酒を勧めてくれる。この日はもともとはベルギービールを買いにいったのだが、おやじさんのオススメのこの酒も買ってみた。「なんか買わせちゃったみたいで悪いね〜」と言っていたが、試飲して気に入って買ったのだから、気にしない、気にしない。

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会津の風が吹く

  • Posted by: maki
  • March 6, 2009 6:57 AM
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風が吹く(かぜがふく):白井酒造店これも先月会津に行ったときに入手した地酒のひとつ。会津若松の駅からしばらく歩いたところにある渡辺宗太商店にて購入したもの。

会津まで来たのだから「飛露喜」でもかって帰ろうと思って寄ってみたのだが、どうも在庫がないようで、手ぶらで買えるのも悔しく、何を買うかとても迷っていた。すると店主と思われる人がやってきて、「これはどうだ。じゃあ、こっちはどうだ」......といろいろ試飲を勧めてくれる。延々と試飲、試飲の連続。「これだけ試飲させてやれば、きっと何か買ってくれるだろう」という顔ではない。客に勧めながら自分でも飲んでいる。サイトのスタッフ紹介には、「たまに、接客中もお客さんといっしょに試飲しています。」とあるが、客である自分と同じだけずっと飲んでいた......。会津言葉でいろいろ紹介しながら酒を出し、おいしそうに自分も飲む。ホントに会津の酒を愛しているんだな......と感じさせる方だった。会津坂下の五ノ井酒店の店主もそうだった。いわきの酒蔵さはこの若旦那もしかり。こういう店での人や酒との出合いはとても心地よい。

で、渡辺宗太商店で買い求めたのが、この「風が吹く」。白井酒造店という蔵の酒だとのこと。山廃仕込・純米生酒・しずく採り。アルコール度数は、16 - 17 度。日本酒度は、+4.0。酸度 2.1。会津の有機栽培米を 55 % で精米して醸した純米酒。力強い味わいで、濃醇。かつ、後味すっきり。有名どころで言えば、「真澄」のあらばしりに近い味わいだろうか。あれよりももっと濃醇感がある。まったく知らない蔵の、知らない銘柄だったが、これも serendipity、いい出会いだった。

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dancyu で日本酒特集

  • Posted by: maki
  • February 11, 2009 9:28 AM
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dancyu: march 2009ひさしぶりに dancyu(2009 年 3 月号)を買ってみた。日本酒の特集をやっている月は買ってしまう......。特集タイトルは、「日本酒の星」。音楽雑誌で King Crimson の特集をやっていると、つい買ってしまうのと同じ。脊髄反射。雑誌は好きでないんだけど、好きなものをフィーチャーしているときはついつい。バックナンバーのリストを見てみると、前回も 3 月号。特集は、「感動の純米酒」だった。

蔵元杜氏の酒が特集のトップバッターは、永山本家酒造場。この蔵のイチオシは、「貴」。これは特約店へ卸すだけだからか、蔵のサイトには掲載されていない。まだ、買ったことはないけど、たまに店で飲んだりするけど、飲みやすくて、食中酒にはうってつけ。続いて、菊の里酒造の「大那」。石塚酒店の定番商品なので、お馴染みの銘柄。これもまだ買ったことがない(正確に言うと、買ったことはある。でも、父の日のプレゼントにしてしまったので......)。さらに、石鎚酒造の「石鎚」。これは、四合瓶とカップ酒(その壱その弐)で買ったことがある。最後は、水戸部酒造の「山形正宗」だった(カップ酒は、こちら)。どの蔵も、若い蔵元杜氏ががんばっている。作り手の顔が見える特集はいいね。

他にもまだまだ知らない酒や馴染みの酒が続々紹介されている。お気に入りの「天明」や「諏訪泉・田中農場」が紹介されていたのもうれしい。

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ひさしぶりに赤鬼へ

  • Posted by: maki
  • February 7, 2009 7:10 PM
  • sake

田酒(でんしゅ):西田酒造店以前たまたまお近づきになった Z さんと飲みにいくことに。Z さんの家は、三軒茶屋ということなので、店は迷わず「赤鬼」に。前に行ったのは去年の 4 月の末ということだから 9 ヶ月以上前のこと。店に着いてみると、金曜日なのに空席が。飛び入りの客が入店するも、予約で満席ということで、諦めて帰っていった。やっぱりね。予約しておいて正解だった♪

写真(ケータイなので、ちょっと荒れ気味)は、一杯めにいただいた「田酒」の特別純米酒。このあと、青森から岩手に進んで、「南部美人」。さらに南下して、栃木の「松の寿」(カップ酒は、こちら)、最後は「鳳凰美田」のにごり酒。どれもうまい♪ しかし、家で飲むときは絶対に 4 合も飲んだりしないんだけど、気がついたら 4 杯も。いい時間だったので、ここで終了してしまったけど、にごり酒が締めというのは失敗。おいしいんだけど......。

Z さんとのトークは、 IT 方面もろもろ、スタートアップもろもろ、そしてデータベース関連いろいろ。Z さんはそちら方面のスペシャリストなので、多いに参考になった。今後のプロダクト開発の参考にもなった。なんとなく、進むべき方向性が見えてきたような。たまにこういう人と話をして、刺激をもらうのは非常にいい。

前回の記事に書いた隣の閑古鳥の鳴いている店は、どうやら閉店したようだった......。

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鉄と雪と湯と酒と:その参

  • Posted by: maki
  • January 25, 2009 3:03 PM
  • cup | sake

会津宮下駅のタブレット交換前々回前回の続きの旅記録の最終回。

最終日の目的地は、会津坂下経由で会津若松。会津川口からごとごとと只見線に揺られながら、雪景色を眺める。山肌の雪の上には、けっこうたくさんの動物の足跡が見られた。いろんな生き物がいるんだなあ。会津宮下駅では、上下線が行き交い、タブレット交換を見ることができた。

会津坂下に近づくとあんなにたくさんあった雪もほとんど消えてくる。会津若松の方はほとんど雪がないという話を宿で聞いていたけど、山沿いのエリアと会津盆地の中の方とではずいぶんと気候が違うようだ。残された旅程は歩きが多いので、雪はないにこしたことはない。会津坂下に下車したのは、そこに廣木酒造や曙酒造があるから。さらにここには寄ってみたいと思っていたこだわりの酒屋も一軒ある。特に何もない駅前をしばらく行くと、この町のメインストリートに出る。銀行があったり、小さな店舗が並んでいたり。味噌・醤油蔵や酒蔵が並んでいることからもここが古い町だということがわかる。国道沿いにこうした店が並んでいるのを見ると、諏訪の町を思い出す。しばらく行くと、木造の間口の広い店が見えた。ここが廣木酒造。表のガラス戸には「飛露喜売り切れ」の張り紙が。さすが「飛露喜」。直接蔵に買い付けにくる人も多いようだ。

五ノ井酒店その廣木酒造のすぐ近くに五ノ井酒店があった。店内は薄暗く、リーチインの冷蔵庫が壁を埋め尽くしている。いい雰囲気だ。店主のおじさんが試飲を勧めてくれる。これは、曙酒造の秘蔵酒で......とか、これは廣木酒造の限定品で......とか。特に頼まなくても、どんどん出てくる。他に客がいなかったということもあるだろうが、止めなければいくらでも出てくるわんこそばのような勢い。この店でなければ買うことのできない「天明」の曙酒造の「央」を 2 本と廣木酒造の「泉川」の大吟醸を 1 本......と計 4 本購入。もっとゆっくりしたかったのだが、いかんせん交通の便が悪く、次のバスを逃してしまうと、2 時間待たなければ次のバスがこないということで、仕方なく退散。次のバス停に向かう途中に曙酒造を見る。醸造蔵の町だ。

しばらく待って、バスに乗り、七日町まで移動。七日町は会津若松の街の西の端。ちょうど飯盛山の反対側あたり。ここを起点に会津若松を散策。七日町の駅のほど近くに鶴乃江酒造という蔵があった。店内に入ると、甘酒の試飲をやっていた。カップ酒を発売している蔵でも、蔵の直売所ではそれを置いていないことはよくあるのだが、ここの蔵はカップ酒を置いていた。冷蔵庫から取り出してみると、カップにプリントしたタイプ。迷わず購入。甘酒の試飲につかう柄杓を入れているカップがふと目に留まる。おや、違う柄がプリントされている。店の人にこれもこの蔵のカップ酒なのかを聞いてみると、中身はさっきのカップ酒と同じだが、猪苗代湖周辺で販売しているバージョンで、猪苗代湖の観光遊覧船をあしらったものだという。他にも 2 種類あるということで、蔵の方まで行って、取ってきてくれた。どれもプリントタイプだったので、買っていく。近くの酒屋で「名倉山」のカップ酒を買って、末廣酒造へ向かう。

ここは「Dr. 野口カップ」を出している蔵。これは紙ラベルのカップ酒なので、コレクションの対象外だけど、蔵の見学ができるということで、寄ってみる。おそらく、末廣酒造は、会津若松でいちばん大きな蔵。ここでもおおいに試飲を勧められる。ここで購入したのは、「末廣 伝承山廃純米」。ソムリエとして有名な田崎真也が、この酒をテイスティングして、それまでぬる燗がよいと思われていたこの酒のベストの温度は、50 度以上の熱燗だと言われたらしい。蔵の人も半信半疑で試してみたところ、そちらの方が格段によかった......というエピソードを聞かされ、家に帰って試してみると、確かにおいしい。これぐらい熱くすると、アルコールでむせてしまうことが多いけど、この酒はまったく問題ない。柔らかい甘みが体を温めてくれる。

そのあともしばらく街をぶらぶらしたが、麹屋があったり、造り酒屋が何軒かあったり。会津若松は酒の街だなと感じた。

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鉄と雪と湯と酒と:その弐

  • Posted by: maki
  • January 19, 2009 10:33 PM
  • sake

鶴亀荘の露天風呂より前回の旅の続き。

高崎線、上越線、只見線の 7 時間超の長旅の末、たどりついた会津川口。雪。しばらく待つと、今宵の宿「鶴亀荘」の迎えの車が。駅前の様子を車から見てみたが、特にこれといった店もなさそう。重かったけど、酒を持ってきておいてよかった。

走ることしばし、宿に至る。宿の周囲も雪景色。ぽつぽつと民家がある程度で、温泉街といった風情はまったくなしの一軒宿。のんびりできそうだ。元は土間だったところを改築したという入り口にはおおきなストーブが置かれていて暖まる。部屋にこたつがあったのもうれしい。しばらくして、湯に浸かる。体が冷えていたせいか、さほどの温度ではないがびりびり感じる。しばらくするとはにゃ〜っとした感じに。薄い褐色のお湯で、塩化物泉とのこと。色からして鉄っぽい味かなと思ったが、実際にはそれほどでもなく、うっすらとした塩味。悪くない。窓を抜けると小さな露天風呂があり、雪やつららを見ながらのんびり。

会津地鶏とりんごの出合いひなびた感じと湯だけではなく、食事もこの宿の売り。食事がいいと聞いてはいたが、確かにいい。宿の主人の作る料理はどれも地元の食材を使った手のこんだもので、とてもおいしい。卓上には品書きが置いてあり、それを見ながら、次に出てくるのはどんなものかな......と楽しみになってしまう。一品一品がおいしく、量もそれなりにあるので、デザートにいたる前に満腹になってしまった。女将さんは、唎酒師とのことで、オススメの「手まえ酒」という酒を出してもらった。この酒を作っているのは、会津若松の末廣酒造だが、造りに使う米も水も地元の金山町のもので、杜氏も金山町出身の限定生産の地元ブランドだとのこと。何の先入観もなくいただいたが、柔らかい口当たりの中にも味わい深い、とてもいい酒だった。一緒に廣木酒造(「飛露喜」の蔵)の「泉川」もいただいたが、「手まえ酒」の方がおいしく感じた。女将さんにどこで買えるのかを聞いてみたが、町内の酒屋で売ってはいるが、暖房のきいた店内に無造作に一升瓶が並べてあるとのこと......。もったいない。この季節なら倉庫に入れておくだけで、冷蔵と同じ効果がありそうなのに。

ここに連泊ということで、翌日はのんびり過ごす。夜の間すこし雪が積もったようだが、朝になると晴れていたので、集落を散歩する。雪の上に残った何かの動物の足跡を見たり、雪に埋もれたバス停を見たり、除雪作業を見たり、雪景色の中を走っていく只見線(1 日に数本しか運行していないので、そんなに見られるものではない)を見たり。よかったのは、白鳥。鳴き声が聞こえて、見上げると白鳥の群れ。この近くに飛来してくるらしい。近くに飛んでくるようには思わなかったので、シャッターチャンスを逃してしまったのが残念。宿に戻ってからは、読書と昼寝と入浴と飲酒。同じ只見線沿線の曙酒造の「天明」を。

天明 会津瑞穂しばらく前にいわきに行ったときに出会った「天明」を持ってきていたのだ。これは、前回のものと異なり、「天明 会津瑞穂」。瑞穂黄金、純米、瓶火入れ、瓶囲い......とある。どの順番で表記するのが正式なのかよくわからない。この「天明」を醸している曙酒造は、只見線沿いの会津坂下にある。それに因んでのチョイス。ボトルは白ワインっぽいが、味も白ワインっぽかった。すこし酸味があって、すっきりしたドライな味わい。つまみにたいしたものをもってこれなかったのが残念。お気に入りの鴨肉のパストラミなんかはこれにはあっただろうなぁ。

今回の旅のポイントはいくつかあるが、そのひとつが酒。会津地方は、酒蔵が多く、それらを見てみたいというのもあった。「飛露喜」の廣木酒造、「天明」の曙酒造、「末廣」の末廣酒造などなど。カップ酒も何種類かあることは事前調査済み。その辺は、次回。

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鉄と雪と湯と酒と:その壱

  • Posted by: maki
  • January 17, 2009 8:00 PM
  • sake

冬の只見線先週の連休を利用して、いままで縁遠かった会津に出かける。予約した宿の場所を確認すると、最寄り駅は会津川口だとのこと。調べてみると、あの只見線の中央あたり。只見線は、日本でも有数のローカル線。会津若松から新潟の小出という駅を結ぶ全長 132.5 km の路線。小出から会津若松まで前線完走する便は、1 日に 3 便しかない。いつか乗ってみたいと思っていたが、思いがけず乗ることに。豪雪地帯だとのことで、どうせ乗るなら冬だと思っていたので、ちょうどいい。帰りは会津若松からバスと決めているので、どうせだったら乗りつぶしてしまおうと、小出から目的地へ向かうことに。

しかし、出発前日から現地は雪。東京でも雪が降るとの予報。ちゃんと辿りつくことができるのか不安になる。出発当日は、朝から JR の運行情報を確認。もともと豪雪地帯なんだから、少々雪が降ったところでなんとかなるだろう......とも思うし、大雪による運休もよくあるとの話も気になる。しかし、朝の第一便が無事に走っているようなので、とりあえずは安心。しかし、思わぬ伏兵が......。高崎線で人身事故。高崎線に遅れが出ているとのこと。最悪の場合は、一部新幹線を利用しないと予定の便に間に合わない。しかし、それでは青春 18 きっぷを使うメリットが激減する。しかし、間に合わなければ宿の食事の時間には絶対に着けない。代わりの交通機関がないのだ。決断するなら早めに東北本線経由での現地入りにプランを切り替えなければならないが......。「まあ、なんとかなるだろう」と、当初の予定どおり、高崎→水上→小出経由での只見線プランに賭ける。

途中、赤羽駅で電車の運行状況をチェックしたところ、ほぼ遅れは解消しているようだった。安心して、高崎まで向かう。高崎に着いたら、いつものことながらダッシュをしなければならない。接続の上越線は便数も少なく、車両数も少ない列車編成。しかも、青春 18 きっぷの有効期間中ということで各駅停車ローカル線の旅を楽しもうという物好きも多い(自分もそうだが......)シーズン。終点高崎到着。一斉にダッシュする者多数。みんな知ってんだねぇ。なんとかボックスシートの通路側を確保。終点の水上までのしばらくの旅。沼田を過ぎたあたりから雪模様。群馬の県北は、さすがに雪か。

しかし、ダッシュはこれで終わるわけではない。水上でもダッシュ。水上からは、さらに接続の上越線の本数が減るからだ。跨線橋を越えて、接続の長岡行きに滑り込む。ここでも座席の確保に成功。ここからは、全長 13.5 km の新清水トンネルや魚沼の雪景色などをしばらくゆっくり楽しむ。越後湯沢を過ぎたあたりで車内に空席が見られるように。

しばらく行くと、最終の経由駅の小出。車内の乗客の何割が只見線に乗るんだろう......と思っていると、小出に近づくと出口に人が増えていく。え、こんなにみんな乗りたいわけ(自分もそうだけど)? ということで、小出で最後のダッシュ。ここでもなんとか滑り込みセーフ。しかし、あっという間に満席に。座席を確保できなかった人たちも多数。只見線がこんなに混雑するとは......。まあ、この青春 18 きっぷシーズンだけのことなんだろうけど。只見線は、2 両編成で、ボックスシートとロングシートの混在。旅情緒を味わいたい人がほとんどということで、ボックスシートの車両が人気だった。

今回のとても残念だったのは、途中下車して酒を買う時間がなかったこと。この町には緑川酒造がある。とても人気のある酒で、前回訪問したときはよく知らなかったので、「緑川」のカップ酒だけしか買わなかったのだが、次に来ることがあったら何か買っていこうと思っていたのだが、接続時間があまりに短かったので、その余裕がまったくなかった......。隣のボックスのグループが「緑川」を延々と飲んでいて、うらやましかった......。3 人で四合瓶を 3 本も空けていた。ちっ。

とりあえず、旅の序盤は「鉄」と「雪」を満喫。

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冬のきらめき

  • Posted by: maki
  • January 8, 2009 10:11 PM
  • sake

雪のきらめき(ゆきのきらめき):招徳酒造この前の夏ごろに紹介した招徳酒造の「夏の戯れ」に続き、冬バージョンが出たらしく、近所のスーパーで買ってきた。「夏の戯れ」は金魚のイラストで、「冬のきらめき」は雪の結晶と雪だるま。これまたかわいらしいデザイン。まあ、金魚ほどお気に入りなわけではないのだが、一応ネタとしてね。これも「夏の戯れ」同様、杜氏さんの手によるデザインだろうか。ブログをちょこちょこ調べてみたら、これまた前回同様、女子のみなさんによる購入が観測された。

飲んでみた。甘みはうっすら、アルコールの辛みとアミノ酸の旨味が感じられる酒。まろみのある味。香りは淡いが、昔ながらの日本酒らしい香り。いわゆる吟醸香ではない。

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あけました、辻善兵衛

  • Posted by: maki
  • January 2, 2009 12:01 AM
  • sake

辻善兵衛(つじぜんべえ):辻善兵衛商店あけました、辻善兵衛。2009 年最初の酒(「最初に紹介する酒」という意味。もういくつもカップ酒を飲んだり、飲みかけの四合瓶をちびちびやっているので)は、「辻善兵衛」。たまに居酒屋でみかけていたけど、飲んだことがなかったので、伊勢勇で購入してみた。ラベルに金色が使われていたので、おめでたい感じもしたし。

山田錦と熊本 9 号酵母を使っている。いわゆる YK のコンビネーション。ただし、吟醸酒ではないので YK35 ではなく、精米歩合は、60 %。ラベルからは華やかさを感じるが、実際には落ち着いた味わいの酒。しみじみ飲むにはいい酒かもしれないけど、もうちょっと華やかさがほしかったかなあ......。詳細なデータは見つからないが、アミノ酸の旨味が感じられる。干物なんかがあいそうな感じだなあ。

ふと思いたって、燗につけてみた。思ったとおり、こっちのほうが断然おいしい。うまみがずいぶん広がった。

さあ、今年もいろいろ飲んでいこうっと。

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「鷹勇」をグラタンで

  • Posted by: maki
  • December 31, 2008 10:17 AM
  • sake

鷹勇とグラタン週末を利用して、いつも行く酒屋とたま〜にしか行かない酒屋を何軒かはしご。いくつか気に入ったものを購入し、最後にその晩に飲むものを何か買おうと思ったら、けっこうな大荷物になってしまった。迷いに迷った挙げ句、300 ml の「鷹勇」をひとつだけ。「鷹勇 吟醸 生」。「鷹勇」もこんな商品出してんだね。

グラタンソースが余っていたので、グラタンをつまみに「鷹勇」を飲む。チーズ料理が辛口の日本酒にあうことは、「真菜板」の料理で学習済み。チーズが日本酒にあうなら、クリームだっていけるのではないかとの仮定に基づき、試してみる。

かなりいける。前の日に作ったグラタンがけっこう味が濃かったので、きっとつまみになるな......と思ったのだが、そのとおり。辛口の「鷹勇」が、クリームのこってり感に負けない潔さで、かなりいい感じ。グラタンのあとは、いつもの合鴨のパストラミ。これもいつもどおりいい感じ。

今年の飲み納めは何にするかな。しかし、その前に掃除もすませてしまわないと......。

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カワウソの祭り

  • Posted by: maki
  • December 29, 2008 11:55 PM
  • sake

獺祭(だっさい):旭酒造近所のレンタルビデオ店で、レンタル価格がディスカウントになっていたので、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を借りてみる。シンジがミサトの部屋に初めて行くという何回も見たあのシーン。いままでに見たのと何だか違う。ビールの空き缶や日本酒の瓶がごろごろ転がっているとっちらかった部屋というのは同じだけど、日本酒の空き瓶に「獺祭」と書かれたラベルが。「おや、こんなだったか?」と調べてみると、これは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』で追加されたディテールらしい。検索してみると、これに気づいた人のブログがけっこうたくさん。

この「獺祭」は、山口の旭酒造という蔵の有名な酒。あまり生産量の多い蔵ではなく、扱っているお店もさほど多くない。すっきりとしたきれいな味の秘密は、その精米歩合にある。酒米は、一般の食用米と違って、表面を削って造りに使う。表面付近のタンパク質などを除去しておかないと、酒に雑味が出てしまうからだとか。カップ酒に多い普通酒クラスだと精米歩合は 60 - 70 %。吟醸酒クラスだと 50 %。つまり、吟醸酒を造るには、仕入れた米の半分を削ってしまうということ。で、この旭酒造の精米歩合。この蔵の平均精米歩合は、41 %。普通酒も造っているから一般的な蔵の場合は、平均値でこの数値というわけにはいかない。この蔵で最も削っているのが「純米大吟醸 磨き二割三分」。つまり 23 %。77 % がこの酒の造りに使われない勘定になる。これだけ削ると、米粒は仁丹のような粒の大きさになっている。当然、原料米が少ないわけだから、造れる酒も少なくなってしまう。そう考えると、一升で 10,000 円するというのも納得。

原材料費のこともさることながら、これだけ削るとなると相当に時間がかかるようだ。23 % にまで削るのにかかる時間は、一週間。一週間ずっと精米。短時間で精米することもできるが、そうしてしまうと、精米するときに発生する摩擦熱で、米のでんぷん質が変質してしまうらしい。なかなか大変な作業だ。

この蔵の酒がすべて 23% の精米歩合なわけではなく、39 % や 50 % のものもある。写真にあるのは、「獺祭 発泡にごり酒 50」という純米酒。最近はやりの活性にごり。開栓前には揺らさぬように、数時間冷蔵庫で落ち着かせてから......と開栓に際しての注意事項がいろいろ。キャップに手を添えて、アルミのキャップを取り外すと、「ぽんっ!」と音がして、びっくり。予想以上に大きな音。甘味控えめ。炭酸たっぷり。シャンパン以上の発泡性だとのこと。いままで飲んだ活性にごりの中ではいちばん好きかな。

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「鯉川」を浜田山にて

鯉川:カップ酒と四合瓶以前に『アド街ック天国』の浜田山の回で紹介されていた酒屋(15 位)、伊勢屋商店にひさしぶりに立ち寄ってみる。この店は、いつもの行動範囲からさほど遠くもないこともあって、たまに立ち寄る店。いつものようにカップ酒の棚を覗いてみる。そこで発見したのが、「鯉川」のカップ酒。

なんともポップなデザインだ。赤い眼鏡をかけた鯉が赤いベースを片手にした姿がカラフルにプリントされている。軽いノリのデザインながら、中身は純米酒。無濾過かどうかはわからないけど、うっすら黄みがかった色。紙のラベルタイプはコレクションの対象外だけど、どんな味なのかを楽しみに買ってみる。

鯉川(こいかわ):鯉川酒造とりあえず、四合瓶は飲んでみた。吟醸香が軽く漂う。澄みきった味わい。磨かれた米が質の高いアルコールに昇華した純米吟醸らしい感じ。軽快な飲み口が好感。濃醇タイプが好みだけど、たまにはこういう軽さも飲み疲れしなくていいかも。日本酒度は、+ 5.0 の辛口。酸度は 1.5、アミノ酸はかなり低く、0.4。美山錦の 5 割磨き。

いい値段するのかなと思って、お店の人に値段を尋ねたところ、リーズナブルな標準的な価格(たしか 1500 円ぐらい)。「これ評判いいんですよ」と言っていた。「山形でもなかなか鯉川かえないんですよね」と言うと、「うちにみんな来てるのかしら」とのこと。たしかにこの店は、「鯉川」の品揃えはいい。大量生産していない蔵の酒は、取引先にだけしか卸さないということもよくあるので、お気に入りの酒を見つけたら、その店を覚えておくのが鉄則。

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奈良萬・純米生酒

  • Posted by: maki
  • December 12, 2008 12:57 AM
  • sake

奈良萬(ならまん):夢心酒造この前の日曜日は、ひさしぶりに上高田の「味のマチダヤ」に。新しいカップ酒でも仕入れていないかと思ったのだが、特に収穫はなし。いわきに行ったときに出会った「天明」が一銘柄だけあったので、いま冷蔵庫にある「天明」が空になったら、買いにいこうと思う。

結局、「味のマチダヤ」では何も買わず、帰り道にある近くの別のこだわり酒屋に立ち寄ってみた。店の名前は、「酒道庵 之吟これぎん」という。ここもなかかないい品揃えをしていると思うのだが、いかんせん「味のマチダヤ」がメジャーすぎるのか、いまひとつ人気がないように思う。かく言う自分もこの店には寄らずにすませてしまうことも多々あるのだが......。

ここの店は、「杉勇」(杉勇蕨岡酒造場)を一押しにしているようだが、他に何かないかと探していて見つけたのが「奈良萬」(夢心酒造)。銘柄名に「奈良」を冠するが、奈良の酒ではなく、福島は喜多方の酒。有名だがいままで数回しか飲んだことがなかったので、これを機に「奈良萬 純米生酒・無ろ過生原酒・中垂れ」を買ってみる。ここも小造りの蔵なので、いいチャンス。純米、生原酒、無濾過、中垂れ......と魅惑的な名詞が並んでいるので、そこに期待して四合瓶をひとつ。

生原酒ということもあり、すこしもわんとした感じもあるけど、冷酒で飲むと輪郭がはっきりした酒。淡いがいい香りもする。舌の上で味わうと、しばらくのあいだ味が余韻のように残る。上槽が 2008 年 11 月と新しい瓶詰めのせいか、グラスに注ぐとわずかに気泡が。若干ながらスパークリング感も残っている。いい酒だ。

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稲川・国権:福島のにごり酒

  • Posted by: maki
  • December 6, 2008 6:56 PM
  • sake

「国権」と「稲川」のにごり酒先日、いわきに行ったときに「天明」と出会った酒屋(酒蔵さはこ)で「国権」のにごり酒が置いてあったので、それを買おうとしたら、にごり酒の一番人気ということで「稲川」という銘柄も薦められ、ついでに購入。

「稲川」(稲川酒造店)は、蔵出し原酒ということで、アルコール度数は高い。18 〜 19 度。にごり成分が非常に多く、とても濃厚。クリーミーと言っても差し支えないほどの濃さ。そのおかげか、アルコール度数の高さもさほど気にならず、あっというまに飲んでしまった。

「国権」(国権酒造)は、以前に清酒のカップ酒を紹介したことがある(うすにごりのカップ酒もあるらしいのだが、まだ出会えていない)。それ以降、何回か飲んだことがあって、気に入っている。こちらも原酒だろうか、アルコール度数は 18 〜 19 度。精米歩合は、60%。にごり酒らしい甘みもあるが、控えめな甘み。にごり成分も適度な感じ。稲川ほどの濃厚さではない。にごり酒は甘口のものが多いので、敬遠している人にも薦められそうな味。

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ホテルのバーと居酒屋と

  • Posted by: maki
  • November 30, 2008 9:41 AM
  • sake

しばらく前に麻生首相が「ホテルのバーは安い」と発言し、庶民感覚から乖離した発言だと話題になっていたが、その後に出てきたのが

「立ち飲み」に通っていた麻生首相 「俺は安くてウマい酒が飲みたいんだ」

......という記事。「安くてウマい酒が飲みたい」麻生首相のお気に入りの居酒屋がなんと四谷の「鈴傳」だそうだ。確かにここなら小沢党首の通うという「笑笑」や「庄や」よりは、「ウマい酒」はあるかな。

「鈴傳」はここでも 2 回ほど紹介したが、四谷の「鈴傳」は、虎ノ門の「鈴傳」ほど酒もつまみも種類が多くないのが残念。立ち飲みなのは全然構わないんだけど。四谷に行くときは、隣の酒屋の冷蔵庫の鑑賞もセットで楽しんでいる。

しかし、麻生首相のお気に入りの「福祝」(藤平酒造)ってどんな酒なんだろう。

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serendipity - tenmei w/kame-no-o

  • Posted by: maki
  • November 28, 2008 11:03 PM
  • sake

天明(てんめい):曙酒造品揃えにこだわっている酒屋で店主と話をするのは楽しい。もちろん人それぞれだけど、気さくにいろいろなことを教えてくれる人も多い。オススメの逸品を試飲をさせてくれることもある。そんな店での「偶然の出逢い」がうれしい。まさに serendipity。

先日、いわきに行ったときの酒屋(酒蔵さはこ)もいい店だった。リーチインの中に知らない銘柄の酒でラベルに「亀の尾」と書かれているものを発見。それが、この「天明 本生純米瓶囲い・会津産亀の尾」。「亀の尾だ!」などと言っていたら、それを聞いていた店主(若旦那?)が、「天明」を自分の店で取り扱いできるようになるまでのエピソードを語ってくれた。この「天明」を醸す曙酒造は、同じ福島の「飛露喜」の廣木酒造ほど世の中には知られていないが、小造りでいい酒を醸している蔵だとのこと。蔵のサイトにもあるが、女性の蔵元杜氏を中心にした完全なファミリービジネス。当然、流通量は限定され、ごく一部の限られた店舗でしか買えないもの。『夏子の酒』や『美味しんぼ』にもあったように、いい酒を作ろうと思うと、大量生産はできないということか。

この店のイチオシ商品がこの「天明」。「亀の尾をご存知なら、日本酒にはお詳しいでしょう」と店の奥の冷蔵庫から試飲用の瓶をいくつか出してくれた。好みの味。濃醇。試飲用にはなかったが、この「本生純米瓶囲い・会津産亀の尾」を購入。宿に帰って、味わう。フルーティな香りと米の旨みがいい。店主いわく福島の酒はうまくちが多いらしいが、生酒ということもあり、もわっと濃醇。

こういう serendipity が旅先の酒屋めぐりの醍醐味♪

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龍力、再び。但し、山田穂

  • Posted by: maki
  • November 19, 2008 8:40 PM
  • sake

龍力 特別純米無濾過生原酒:本田商店ひさしぶりに本田商店の「龍力」を購入。さらに「特別純米無濾過生原酒氷温貯蔵山田穂」。ここまで続けて書くと、漢文みたい。昨シーズンは、このシリーズの「神力」は飲めたけど、「山田穂」は品切れで飲むことができなかった。きっと「山田穂」は造りがそもそも少ないのだろう。なので、今シーズンは「神力」よりも先に「山田穂」を購入。

「神力」は、食糧難の時代に米作を支えた品種。現在はほとんど栽培されておらず、残存していた種籾から復活させた米。「山田穂」は、日本酒の代表的な酒造好適米の「山田錦」の原種。こちらも大正から昭和にかけて栽培されていたが、いまは廃れた品種。復活米シリーズというわけ。

去年飲めなかったので楽しみに飲んでみたけど、う〜ん、「神力」のほうが好きかも。

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いただきもの:韓国のお酒

  • Posted by: maki
  • November 17, 2008 10:31 PM
  • sake

韓国のお酒S さんからのいただきもの。韓国のお酒。新しく仕事の仲間に入った S さんは韓国の人。先日、帰省するときにおじいさんに日本酒を買って帰ってあげたいというので、近くの松坂屋酒店で、みつくろってあげたお礼にともらったもの。韓国のお酒と言えば、眞露とマッコルリしか知らない。あと、朝鮮人参の浸かったやつ。あ、あと「百歳酒」っていうのを飲んだことがある。これぐらい。

いただいたお酒は、黒い化粧箱に入っていて、上品な包装。ボトルは、なかなかカラフル。脇の 2 本は白ワインのような色だけど、「薬酒」と書かれている。朝鮮人参系だろうか(「人参」とは書いてないし、人参の絵も描いてないけど)。サルノコシカケの絵の書かれたラベルのものとか、野いちごというかブルーベリーのような、ワイルドベリー系の色のものもある。これがワインっぽい色。どんな味だろう......。

一本開けてみた。山ぶどうのような絵の書かれたお酒(写真の左から 3 本めのやつ)。けっこう飲みやすい。薬酒っぽい感じもなく。甘みが少々。アルコール度数はさほど高くないようだ。リキュールだね。カクテルにも使えそうな感じ。

これから寒くなるとのことなので、プデチゲを作る予定。そのときにもちびちびやらせていただこう。S さん、ありがとう! 고마워요!

※ おじいさんの口にあったかな? 白隠正宗と開運。

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秘湯 × トロッコ × 大吟醸:その参

黒薙温泉:その壱前々回からの旅の続きの最終回。

鐘釣温泉の名湯を楽しんだ後は、最終目的地の黒薙温泉へ向かう。黒薙温泉は、黒部峡谷鉄道の黒薙駅から 20 分ほど歩いたところにある。駅のすぐそばには、鉄橋があって、ずいぶん下の方に川が流れているのが見える。きっと川沿いに温泉にあるんだろうから、そこまで降りていくことになる。

駅を降りて、しばらく山道を歩くわけだが、いきなり上り。狭い石段を上っていく。そこを登りきると、すこし下ったり、上ったりしながら、さながらハイキング風情。最後は、当然ながら、下りオンリー。黒薙温泉の看板が見え、ようやく宿に到着。

黒薙温泉は、山の一軒宿。慶応 4 年(1868)開湯とのことだから、そんなに歴史があるわけではないけど、昔ながらの作りの宿で、「何もないが、お湯はある」といった風情の好みの宿。料理、客室、ともに質素。でも、食べきれない量の食事が出てくる宿や、山の中でもマグロの刺身が出てくるような宿よりは、川魚と山菜がメインの質素な食事の宿のほうがいいな。宿は、15 室。その割には、露天風呂(最初の写真)は、とても広い。 30 人ぐらいは余裕で入れそうな広さ。川の音を聞きながら、のんびりできる。露天風呂は、もうひとつあって、そっちは小さめ。でも、その小さいほうの露天風呂は、眺めがいい。高台から川の流れを下に見ることができて、なかなかの景色。洗い場のある内風呂も完備。

黒薙温泉この黒薙温泉は、川下にある宇奈月温泉の源泉でもあるらしく、ここから宇奈月温泉まで給湯しているらしい。山間の小さな宿の敷地に源泉があるわけだけど、相当な湧出量があるということのようだ。川原をすこし歩いてみたが、ここにも何カ所も湯の沸きだしているところがあった。歩いていると、川の冷たい水が、突然湯になるので、とても楽しい。ただ、気をつけないと、源泉は温度が高いので、やけどをしてしまうこともあるらしい。

旅の前に、この宿のリサーチをしていたときに、この宿に行くにはトンネルを通っていくルートがあるということを知った。山道を歩くより、こっちのほうが近いらしい。ただ、このトンネルは現在は通れないとのこと。どんなトンネルなのかがとても興味があったんだけど、通れないんなら仕方ない......と思っていたら、宿泊客にお年寄りがいて、帰りの山道がきつかろうと気遣った主人が黒部峡谷鉄道に許可をもらって、トンネルを通って帰ることができることとなった。トンネルは人が行き交うことができる程度の狭さ。それをひたすら登っていく。しばらくすると、別のトンネルに合流。そこにはレールが! このトンネルは、最寄り駅の黒薙駅から延びる支線のトンネルなんだそうだ。薄暗いトンネルのレールに沿って歩くと駅に到着。いい経験をさせてもらった。

残念ながら、カップ酒は置いてなかったので、宇奈月ビールを飲んだ。最近は、いろんな地ビールがあって、おもしろい。これも旅の楽しみのひとつ。

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よろしく うぃっしゅ!

  • Posted by: maki
  • October 24, 2008 7:31 AM
  • sake

出雲誉(いずもほまれ)原酒のチラシ中国地方のカップ酒がなかなか手に入らないので、通信販売で「出雲誉」を購入。この蔵は、ちょっとおもしろいカップ酒を出していて、それが欲しくて、送料の方が高くつくのは承知の上で、購入(それは、後日紹介予定)。

商品は、数日前に届いていたんだけど、先ほどようやく開封。箱の中に、何枚かのチラシが同梱されている。酒販店の通信販売だと、こういうことはあまりないけど、蔵元ならではの営業スタイル。知らない蔵なので、こういうのはうれしい。竹下本店の出している商品の一覧。もう 1 枚チラシが入っていた。なんだろうと見てみると、「!」。

出雲誉・原酒:DAIGO ロックポーズラベル

「じいちゃんが、元総理大臣」のアノ人。そうか、竹下本店 → 竹下登 → DAIGO なわけね。調べてみると、確かに Wikipedia にも、竹下登の生家は、「生家の竹下家は、江戸時代には庄屋を務め、幕末から現在まで代々造り酒屋を営む素封家である」とある。DAIGO の本名は、内藤大湖であり、母方の祖父が竹下登ということらしい(DAIGO ファンの人には、常識なんだろうけど、また Wikipedia で確認)。だから、姓が違うんだね。

チラシには、

原酒ならではの豊かな香りと、腰の強いコクが飲みごたえタップリの濃醇甘口に仕上がった出雲誉 原酒です。
蔵元竹下家十二代当主竹下登(第七十四代内閣総理大臣)の孫息子 DAIGO サイン入り得意のロックポーズラベルにと遊んでみました。「マジっすかぁ〜」
オンザロック、またはガチやしてお飲みいただければ骨太の日本酒を楽しめうぃっしゅ!「たしかにぃ〜」
原文ママ(フォントのスタイルは、原文のイメージに合わせるように調整)
......とあった。確かに「遊んで」いる。どんな味なんだろうなあ。ちょっと興味がある。「飲みごたえタップリの濃醇甘口」が気になっている。「DAIGO(上撰)300ml & おじいちゃん(生貯蔵酒)300ml コラボ 2 本セット」なんてものも酒販店でセット販売しているらしい。「おじいちゃん」のイラストを描いたのは、影木栄貴。DAIGO の姉だとのこと。漫画家・イラストレーターらしい。ファミリービジネスの様相を呈してきた。

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Glenlivet: Oct. 1968

  • Posted by: maki
  • October 22, 2008 12:24 AM
  • sake

Glenlivet : Duncan Taylorこのサイトは、日本酒、しかもカップ酒メインの記事が中心なわけだけど、まあ、たまにはこんなのもいいだろう。これは、日本酒に傾倒する前にシングルモルトにハマっていたころに買ったもの。

これは、Glenlivet の蒸溜所で作られたもの。なので、Glenlivet と言えば、Glenlivet。なぜこんな書き方をするかと言えば、スコッチのちょっと変わった流通方法があるため。このボトルには、Glenlivet と書かれているが、それはスタンプで押したもの。立派な箱に入ってはいるが、箔押しされているのは、DUNCAN TAYLOR の文字。これは、ボトラーの名前。ボトラーとは、蒸溜所からウィスキーを樽買いして、それを瓶詰めして販売する業者のこと。DUNCAN TAYLOR のサイトに扱っている蒸溜所のリストが見つかった。けっこう網羅している。その中の Glenlivet の 1 本がこれ......というわけ。こういう業者は、何社もあって、こうした商品をボトラーズブランドと呼んだりするらしい。蒸溜所が、そこの製品として販売するものをオフィシャルと言うんだとか。

瓶詰めしたのが、2005 年の 3 月。何年寝かせたものなのかというのが、スコッチだと大事なんだけど、蒸溜したのが 1968 年 の 10 月だと書かれている。ちょうど 40 年前だ。ボトリングしたのが 2005 年なので、36 年熟成したもの。なかなかの熟成期間(蒸溜してからボトリングするまで。蒸留してから現在まで......ではない)。オークのシェリー樽で熟成したものらしい。カスクナンバー(樽番号)は、6195。ボトルナンバーは、33/136。つまり、6195 番の樽からボトリングした 136 本のうちの 1 本ということ。容量は 700 ml、アルコール度数は 48.6 度。

いつか記念に飲もうと思って買ったんだけど、いつ飲めばいいのやら......。買うときにも、きっとそんなことで迷うんだろうな......と思いつつ買ったんで、後悔はしていないけどね。

以下、適当なスコッチ豆知識

  • single malt:単一の蒸溜所で作ったモルトウィスキー
  • malt whisky:大麦麦芽を原料にしたウィスキー
  • single cask:単一の樽で熟成させたウィスキーをボトリングしたもの
  • sherry cask:シェリーを熟成させるのに使った樽で熟成させたウィスキー。香りがよいと言われる
  • cask strength:樽から出したそのままの原酒。普通は、水ですこし薄めて、品質を一定に維持したりする

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いただきもの:京都・伏見の地酒 日本酒ボンボン

  • Posted by: maki
  • October 21, 2008 6:18 AM
  • sake

京都 伏見の地酒 日本酒ボンボンしばらく前に、M ちゃんからいただいたもの。実家に帰ったときのお土産とのこと。

チョコに日本酒? と思って、しばらく冷蔵庫に安置しておいたんだけど、思い立って開封してみる(スミマセン......)。和紙を貼付けた小さな箱は、紐でくくってある。紐を解いて、箱を開けると、これまたかわいらしい赤い薄紙で覆ってある。開けてみると......

お? チョコじゃない。砂糖菓子だ。大きさは、ミルキーぐらいだろうか。でも、ミルキーのような白ではなく、なんとなく透明感が感じられる。氷砂糖のような感じ。改めて写真を見ると、らっきょうみたい。ひとつひとつセロファンで個別包装されているので、それも開けて、口に放り込んでみる。砂糖の固まりのように見えたので、よほど甘いかと思いきや、ほどよい甘さ。これは、いい。

しばらく口に含んでいると、表面がざらざらになってきた。すこしずつ小さな穴ができ、その穴が大きくなっていく。その間隙から、液体が。「日本酒ボンボン」というぐらいだから、きっと日本酒なんだろう。日本酒に違いない。日本酒なのかな......。よくわかんないけど、チョコレート+洋酒のボンボンのようにどろりとした感覚はない。とてもさらりとしている。よくこれで、飴の中から漏れもせず維持できているなあ......と感心。

とても和な雰囲気のパッケージ、商品ながら、製造元は、フランス屋製菓。基本は、チョコとかフィナンシェなんだね。

M ちゃん、ありがとう♪

※ あ、ところで、伏見の地酒って何が入っているんだろう......。

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諏訪泉・田中農場を干物で

  • Posted by: maki
  • October 19, 2008 12:25 AM
  • sake

諏訪泉・田中農場(すわいずみ・田中農場):諏訪酒造しばらく前に、真菜板で飲んだ「諏訪泉・田中農場」が忘れられず、いつか買いたいと思っていたら、西荻窪の三ツ矢酒店に一升瓶が。一升瓶は、冷蔵庫に入らないので、買わないことにしている。買うのは、いつも四合瓶かそれより小さいもの。一升瓶でしか販売していない銘柄もあるので、念のため EC サイトで調べてみると、四合瓶もあるようだ。しかし、通信販売で買うと、送料がもったいない。一升瓶ならすぐに買える。でも、送料は惜しい......と悩んでいるうちに数ヶ月。うちの近くには、諏訪泉を常備している店がなく、ちょこちょこ覗いてみるが成果なし。何回か EC サイトを覗いたりしていたが、最後の最後で送料のことが頭をよぎり、手が出ない。

しかし、いつの間にか完売......というのも癪なので、天気のいい日曜日に散歩がてら西荻窪まで歩いていってみた。途中で評判のカツ丼(揚げたてのカツが軽くて、絶品)に舌鼓を打ち、古着屋でブーツを買ったりしながら、三ツ矢酒店へ。

「まだ、あるかなぁ」と棚を覗くと、まだあった♪ 迷わず購入。自前の通い袋(帆布製の丈夫な袋)でえっちらおっちら運ぶ。さすがに一升瓶。けっこう重い。家までは、4 km ぐらいはあるので、酒屋のビニール袋では不安なので、通い袋を持ってきてはみたが、安心は安心だけど、重いのは変わらない。途中、休憩したりして、ようやく家に辿りつく。やっぱり一升瓶はキツい。

ちょうど手頃な空き瓶があったので、それに少し移して、冷酒用に冷蔵庫に入れておく。夕飯は、カレイとノドグロの干物、栃尾揚げの納豆はさみ、きゅうりをホッポロ漬け(高長醸造場)でもろきゅう風に。どれも酒にはよさそうな肴。

で、諏訪泉・田中農場。うまい。諏訪泉らしく、すこし酸が前面に出てきている感じで、肴にあう。きっと燗もおいしいだろう(「諏訪泉」の純米酒は、いつも燗)。「田中農場」とは、諏訪酒造が契約している農場で、自家製の堆肥のみで育てた健康な山田錦を諏訪酒造に提供しているようだ。いま瓶を見てみると、いつの間にやら四合ぐらいは飲んでしまっていた......。飲み過ぎ注意。

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Chablis?

  • Posted by: maki
  • October 15, 2008 5:07 AM
  • sake

麗人・洒古里(れいじん・しゃぶり):麗人酒造この前の日曜日の夕食は、イシモチを使ったアクアパッツァだったので、白ワインがいいかなと思い、とっておきの Chablis を......ではなくて、洒古里しゃぶりを。

これは、諏訪の麗人酒造の 7 年ものの古酒。古酒と言っても、二合で 1260 円というリーズナブルな値段。純米酒にシェリー酵母を入れて、7 年寝かせたものらしい。蔵で試飲させてもらって、白ワインっぽい味にびっくり。へぇ、こんなものがあるんだ。辛口の白ワインの味わい。

魚料理がいいのかなと思って、あわせてみたらいい感じ♪ 前に紹介した「達磨正宗」は、ワインというよりは紹興酒に近い感じだったけど、こっちはかなり白ワイン。ほかにも、12 年、21 年ものもあるらしい。そっちも試してみたい。

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大木代吉本店の純米「料理」酒

  • Posted by: maki
  • July 27, 2008 10:33 PM
  • sake

こんにちは料理酒・自然郷:大木代吉本店このあいだ福島に行ったときに立ち寄った大木代吉本店で買い求めた料理酒「こんにちは料理酒」(左)とこの蔵の主力銘柄の「自然郷」(右)。これは、以前紹介した、「自然郷・さわやか」の蔵元。

東北の幹線道路、国道 4 号線と JR 東北本線・矢吹駅の中間あたりに蔵はある。蔵の歴史は、江戸時代末期の慶応元年。建物にも歴史を感じる。蔵に併設されている直売店には、人気商品の料理酒が積まれている。ラベルは 4 種類あるらしいが、この日陳列されていたのは、南瓜のイラストのものと、写真の鯛が描かれたもの。まずは、目的の料理酒を購入。しばらく迷って、「自然郷」の純米酒も購入。カップ酒は店頭には並んでいなかった。

この料理酒は、純米酒。アミノ酸の含有量がかなり多い......つまり旨味のある料理酒ということで有名......らしい。けっこう通信販売で扱っている EC サイトも多い。それは、「自然郷・さわやか」について調べたときに知っていたんだけど、ようやく手に入れることができた。純米酒の造りと同じ要領で醸す本格的な料理酒。飲んでもおいしいものだと言う。

大木代吉本店で、飲んでみた。たしかにおいしい。かなり濃厚で、旨味が豊かな酒。色は薄い茶色といったところだろうか。もう何年も前に、スーパーで買った安物の料理酒を飲んでみた......というか口に含んでみたことがあるけど、不自然な塩分と旨味調味料のような味がアンバランスに混じりあうなんとも言えない味だった。それ以来、料理には使っても飲むことはなかった。しかし、この料理酒はホントにおいしい......いや、ウマい♪

きょうは、これを使って煮物を 2 品。肉じゃがと鶏手羽元と蓮根のさっぱり煮。どちらも上出来。とはいえ、どちらも味の濃いものだったので、料理酒がどの程度貢献してくれたのかいまひとつわからず......。この料理酒の真価がわかる料理として干物がある。すこし塩を混ぜたこの料理酒を干物に霧吹きで吹きかけて焼くというもの。おいしそう。七輪も欲しくなる。

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『ベルギービールという芸術』(光文社)

  • Posted by: maki
  • July 24, 2008 11:22 PM
  • sake

『ベルギービールという芸術』(光文社)書店で見かけて、購入した一冊。ビールは、さほど好きでない。飲みにいっても、「とりあえずビール」は、ほとんどしない。ベルギービールが好きになったのは、1 年ちょっと前のこと。会社のともだちに、会社の近くのベルギービールの店に連れていってもらってから。それまでにも、ベルギービールを飲んだことがなかったわけじゃないけど、この店にいってから好きになった。ビールのメニューが何ページも続く。それぞれの特徴が細かく書いてあって、どれもおいしそう。スパイシーだとか、蜂蜜の味だとか、クリーミーな泡立ちだとか、魅力的なフレーズ満載。

この本を読んでいて、おもしろいなと思ったのは、ベルギーでいちばん売れているビールは、日本と同じピルスナー系のビールだということ。どうやら、ベルギーの人にとっても、いわゆるベルギービールは、日本のビールと同じような飲みかたをするものではないようだ。風呂上がりのいっぱい......というような喉の渇きを癒すのは、ピルスナー。気分が向いたときにワインを飲むような感覚で飲むのがいわゆるベルギービール......だとのこと。なるほど。

ベルギービールには、2 つとして同じ味のものはないという。それぞれの醸造所が自らのこだわりを歴史という名の看板にかけて醸しているのだという。いいな、こういう microbrewery spirit。日本の地酒の蔵にも通じるものがある。

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白河の地酒、千駒

  • Posted by: maki
  • July 21, 2008 10:14 PM
  • sake

千駒 手造り:千駒酒造連休を利用して、福島県に遠征。普通列車を乗り継いで、白河まで。白河駅は、なんとも懐かしさを感じる駅舎で、なかなかいい雰囲気。自分の出身の街の駅舎はこんないい雰囲気のものではないけど、なぜか帰省してきた気分になってしまう。ノスタルジックな空気が漂う。駅舎の中には、地元の造り酒屋の看板もあった。赤を基調にしたいいデザイン。

駅前は、がらんとしたロータリー。バスやタクシーもまばらで、夏の陽射しがまぶしい。店らしい店もなく、コンビニと蕎麦屋など数軒。ちょっと先に色あせた看板を屋上に設置した建物があり、それがきっとこの町の中心部だろうと目星をつけて、歩いてみる。

おそらく往時のメインストリートと思われる道は、ちょっと狭め。右に左に曲がっている。店はあっても、シャッターが閉まっていたり、営業していても客はほとんどいないような地方都市のオールドタウンのよくある風景。このあたりも実家のある街とよく似ている。

特に目的もなく、ぶらぶらと歩いていると、酒蔵が一軒。「白陽」を醸す大谷忠吉本店。敷地の奥に煉瓦造りの煙突が見える。もうすこし歩いていくともう一軒別の造り酒屋があった。ここが、「千駒」の千駒酒造

千駒酒造蔵の横に店があって、直営店かと思いきや、自社商品以外のアイテムが店頭に並ぶ。おかしいな......と思って、店の外に出て、蔵の方へ回ると、そちらにはちゃんと自社商品が並べられていた。蔵の人とすこし話をして、よく冷えた純米酒を試飲させてもらう。この純米酒「千駒 手造り」がいちばんの売れ筋商品だという。これを購入。帰りがけに蔵を覗いてみたが、この時期だと当たり前だけど、がらんとしていて活気がない。この秋以降の仕込みに備えての充電期間といったところだろうか。

宿に着いて、飲んでみた。すいすい飲める酒。よく味わうと意外に味があるけど、普通に飲んでいる分には、淡い印象の味。こういうのが飲み疲れのしない味っていうのかな。

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日本酒の海外進出

  • Posted by: maki
  • July 13, 2008 9:48 AM
  • sake

しばらく前に、IWC(International Wine Challenge)の記事を書いた。これは、海外でおこなわれるワインのコンクール。日本酒部門がある。海外の日本食ブームに後押しされてのことなのかもしれないが、こうして日本酒が海外にも紹介されるのはいいことだなと思う。

日本酒マシッソヨ〜韓国への輸出、5 年で 7 倍」(asahi.com)によると、韓国への輸出が伸びているらしい。韓国の酒といえば、「眞露」のような焼酎系か、マッコルリ。他にもあるんだろうけど、日本での知名度的には、このあたり。「眞露」は蒸留酒だから、味はどうしても薄めになってしまう。それを考えると、日本酒はいろんな味のものがあるから、この料理にはどんな日本酒が合うのかな......などと考えながら飲むのも楽しいかもしれない。マッコルリは、いわゆる活性にごりだから、こっちのほうが、韓国の人たちには馴染みやすいかも(高い日本の活性にごりを飲むぐらいなら、マッコルリでいいってことにもなりそうだけど......)。

記事によると、日本酒の酒税が 70 %(!)から 30 % に引き下げられたのが、日本酒の売り上げに貢献しているとのことだけど、四合瓶で、30,000 〜70,000 ウォン(約 3,000〜7,000 円)だそう。日本なら、1,500 円も出せば、かなりおいしい日本酒の四合瓶が買えるわけで、それを考えると、それだけでも高い。韓国の収入水準から考えると、かなりの高級酒。ある人のブログで、200 ml の「眞露」が 820 ウォンと書いてあった。四合瓶は、720 ml だから、単純計算でも 2952 ウォン。2500 ウォンとしても、日本酒は「眞露」のなんと 12 倍以上! 富裕層でないと飲めないなあ......。

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居酒屋:珈穂音

  • Posted by: maki
  • July 7, 2008 6:18 AM
  • sake

十四代を珈穂音にてひさしぶりに「珈穂音かぽね」に飲みにいってみた。この店に初めて来たのは、たぶんもう 20 年近く前のこと。酒好きの S 君に教えてもらったお店。新宿で飲もうということになって、この店をピックアップ。

店があるのは、新宿の紀伊国屋書店の本店の地下 1 階。いくつもの小さな飲食店がいくつもあるちょっとした飲食店街。21 世紀となったいまも、どことなく昭和なイメージがある。親父度高め。

店内の雰囲気は、20 年前の印象とほとんど変わらない。狭い店内に小さなテーブルがいくつも並んでいる。つまみは普通だけど、壁には地酒の銘酒が書き連ねてあり、黒板にも何種類も「これは!」といった地酒が並ぶ。そんな中から選んだのは、「十四代・中取り純米」。お通しのたこの塩辛もいい。わさびの刻んだものがすこし入っていて、刺激的。昔はどんな酒が並んでたかな。当時は、第一次地酒ブームだったから、「八海山」、「〆張鶴」あたりの新潟の酒が多かったような気もするけど、そのころは日本酒の知識もなかったし、ほとんど記憶に残ってない。

昼は、定食中心のランチスポット。夜は、居酒屋。22 時半には閉店らしく、いつまでもだらだらと飲み続けることなく切り上げられるのがうれしいかも。

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いただきもの:泡波・菊之露

  • Posted by: maki
  • July 5, 2008 8:33 AM
  • sake

泡波(あわなみ):波照間酒造所・菊之露(きくのつゆ):菊之露酒造なぜか日を置かずに泡盛のミニボトルを A ちゃん、I ちゃんにいただく。A ちゃんにいただいたのは、宮古島の「菊之露」。I ちゃんからは、波照間島の「泡波」。

「菊之露」は、宮古島市(旧・平良市)の市街地の中心あたりで造っていて、酒造場の近くを歩くと泡盛の香りが立ちこめる。宮古島ではいちばんポピュラーな泡盛で、本土にもかなり流通しているもの。ひさしく宮古島にはご無沙汰しているが、また行きたいなあ。

一方、「泡波」は、日本最南端の人の住む島、波照間島唯一の醸造所、波照間酒造場の造る泡盛。生産量は極めて少なく、ほとんどが島内で消費されるというもの。まさに地酒。しかし、その稀少性と日本最南端の島の泡盛ということもあってか、本土ではプレミア価格で取引される。日本酒でもそういうことはあるけど、造っている人にはそういう気はないんだろうけど、そんなことになってしまう市場原理っていうのもなんだかなあ......という気がする。波照間島にもずいぶんご無沙汰。

ここしばらくは、醸造酒三昧で蒸留酒にはご無沙汰している。ひさしぶりにシングルモルトでも飲むかな(泡盛はもうしばらく飾りに......)。

I ちゃん、A ちゃん、ありがとう♪

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一升瓶のラベル

  • Posted by: maki
  • June 30, 2008 11:04 PM
  • sake

楊貴妃伝説(ようきひでんせつ):大津酒類醸造国税庁の日本酒に関する資料を漁ろうと思って、検索エンジンに「国税庁 日本酒」とキーワードを入れてみたところ、独立行政法人酒類総合研究所の「日本酒ラベルコレクション」というページにランディング。

平成 14 年度に「価格及び商品ラベルに関する研究」を実施し、全国の日本酒ラベルを収集、ラベルに表示されている内容を調査・分析しました。

......とのことで、日本各地の蔵が、自社の一升瓶用のラベルを寄贈したものをウェブで閲覧できるようになっているというもの。ざっと、全部目を通してみたけど、なかなかおもしろい。さすがに喜久盛酒造の「電気菩薩」や「タクシードライバー」ほどのものはないけど、いろんなデザインがあるもんだなあ。いかにも日本酒らしい多色刷りのラベルもあれば、シンプルに銘柄名だけを描いたものあり、水島新司のイラストを使ったものあり。バラエティーに富んでいる。

いちばんインパクトがあったのは、この大津酒類醸造の「楊貴妃伝説」。誰のイラストなんだろう。妙に少女マンガ風な......。この大津酒類醸造のあるのは、山口県の長門市。日本海側の町。ここには、その昔、楊貴妃が流れ着いた......という伝説があるそうで。どんな酒なんだろうなあ......。

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夏の戯れ

  • Posted by: maki
  • June 23, 2008 10:46 PM
  • sake

夏の戯れ金魚が泳いでいて涼しげな雰囲気で、秀逸なデザインの酒。招徳酒造の「夏の戯れ」という商品。

やわらかい女性的な曲線のフォルム。びんの表面は、磨りガラスになっていて、びんを透過する光も、反射する光もやわらかい。何と言っても、金魚柄という和柄がこの季節にはなんともうれしい演出。

このびんは、「ガラスびんデザインアワード 2007」(日本ガラスびん協会主催)で、クロワッサン賞を獲得したもの。受賞コメントをサイトから転載。

「これまで日本酒に興味のなかった女性を中心とした、新しい層の人々に日本酒を味わってほしい」という思いから生まれました。ガラスびんのイラストは、弊社の女性の杜氏が手がけました。伝統の中で新しい味を生み出し、デザイン、中身ともに今までになかった、女性に受け入れられる日本酒ができあがったと思います。

杜氏によるデザインだったとは。このびんをきっかけに、すこしでも日本酒に興味を持ってもらえるといいな。ブログ検索で調べてみると、衝動買いした人もちらほら。

中身のお味は......もったいなくてまだ飲んでいない。もうすこし愛でてからいただくことにしよう。

たまたま何か調べものをしていたときに遭遇したブログで見かけた情報をもとに、招徳酒造のサイトにたどりつき、電話で問い合わせをして、納入先の店を教えてもらい、そこに足を運ぶも売り切れで、先週ようやく購入できたもの。夏季限定の特別商品。

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酒造業者数の推移と中小企業の寡占率

  • Posted by: maki
  • June 18, 2008 6:05 AM
  • sake

再び国税庁のデータ(清酒製造業者数の推移)から。このデータを見ると、平成 2 年度から 17 年度の酒造業者数がどのように変動しているかがわかる。
※以下の表中の金額は、資本金。人数は、従業員数。

大企業中小企業合計中小企業
割合
法人法人個人
事業年度1 億円超
300 人超
1 億円超
300 人以下
1 億円以下
300 人超
1 億円以下
300 人以下
300 人以下
2122262084182230699.5 %
3112762067177228899.5 %
4122762053174227299.5 %
5112972030166224399.5 %
6122962007162221699.5 %
7123061969158217599.4 %
8123161942151214299.4 %
9123161918142210999.4 %
10133061886139207499.4 %
3 億円超
300 人超
3 億円超
300 人以下
3 億円以下
300 人超
3 億円以下
300 人以下
300 人以下
1110891846135200899.5 %
1210881821130197799.5 %
139871781124192999.5 %
148761764119190499.6 %
156961700115183699.7 %
167841653110178299.6 %
177541613108173799.6 %

平成 11 年 12 月に中小企業法が改正され、大企業と中小企業の区分が変化したため、完全に同じ基準での推移にはなっていないが、概ねのトレンドはこの表に見ることができる。

結論としては非常にシンプル。ほとんどの酒造業者は、規模の小さな組織であるということだ。中小企業が占める割合は、調査期間を通じて 99.4 - 99.7 %。

また、この期間中にどのカテゴリーにおいても数値が上昇しているものはない。調査期間を通じて、全体では 569 社減少。-24.7 % である。平成 2 年度の資本金 1 億円以下・従業員数 300 人以下の法人と個人と平成 17 年度の資本金 3 億円以下・従業員数 300 人以下の法人と個人の比較をすると以下のとおり。

法人個人全体
減少数47174569
比率-22.6 %-40.7 %-24.7 %

全体的に酒造業者が減っているのは明らかだが、個人の減少率 -40.7 % と高いのが目につく。小規模酒造企業のの減少数も 471 社ということで、かなり多い。しばらく前に書かれた書籍に 10 年で蔵の数は、1500 を切るだろうとの予測があったが、かなり近い予測だったと言える。いまは、平成 20 年度。現在どのような数値になっているのだろうか。

数字ばかりを見ていると寂しいような気もするが、中にはこの厳しい状況を乗り切っていくため、商品の品質向上に努める蔵も出てきていたり、さらにいままでにないマーケティング戦略(酒販店とのコラボレーションやマーケットに対するアピールなど)をおこなう蔵もあり、業界の体質改善も進んできているというのは喜ばしいことでもある。

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統計に見る杜氏と蔵人

  • Posted by: maki
  • June 15, 2008 10:51 PM
  • sake

酒造の季節は、米の収穫が終わってから始まり、田植えの準備が始まる春まで続く。蔵には、季節労働者としての酒造集団がやってくる。杜氏と蔵人だ。いろいろな本を読んでいて知ったことだが、杜氏や蔵人の数が減ってきているという。どの程度、そうした季節労働に依存しているのか調べていてたどりついたのが、国税庁のページ

その統計(年平均従業員・役員数 - 販売数量規模別・企業タイプ別)によると、製造部門の通年の雇用者数は、6130 人。酒造期間限定の雇用者数が 2877 人。合計した数値に占める期間限定の雇用者数の比率は、31.9 %。思ったほど多くはない印象。『夏子の酒』だと、夏子がすこし製造工程に関わっているので、1 名。おそらく草壁は、その後、通年雇用になっただろうから、彼を加算して 2 名。じっちゃんをはじめとした蔵人たちは、5 〜 6 人はいたような気がするから、やはりこの統計値の 31.9 % は『夏子の酒』の蔵の比率よりはずいぶん低いようだ。

この統計資料には、もっと細かい数値も出ていて、それをここに転載しておく。

生産量通年雇用者数季節雇用者数合計比率
- 100 kl  1243863210641.0 %
100 - 200 kl  855544139938.9 %
200 - 300 kl  49328177436.3 %
300 - 500 kl  60233994136.0 %
500 - 1000 kl  62427690030.7 %
1000 - 2000 kl  62120482524.7 %
2000 - 5000 kl  56317273523.4 %
5000 - 10000 kl  39011750723.1 %
10000 kl -739818209.9 %

この表を見てわかるとおり、規模が小さければ小さいほど、出稼ぎ蔵人に依存する比率が高くなっている。1000 kl 以下の小さな蔵の場合は、41.0 %。これに対して、10000 kl 超の大手メーカーは、9.9 %。こうしたメーカーでは、主力商品は通年の生産が可能なように工場化されているというのがその理由だろう。

酒造技術者の高齢化、酒造に携わろうという若年層の現象、出稼ぎに行かなくても近隣で就労のチャンスがあること、専業農家の減少......などなど、季節労働者の労働力に依存する小規模の蔵の危機とも言える。と、同時にそうした小規模の蔵が廃業に追い込まれていることもあり、蔵人が余っている......という記述もどこかで目にしたことがある。

複雑だ......。

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IWC 2008

  • Posted by: maki
  • June 8, 2008 8:28 AM
  • sake

達磨正宗・純米古酒ニュースを検索していて拾ったネタ、第 2 弾。白木恒助商店(岐阜)の「達磨正宗 1979」がロンドンのワインコンクール「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」の日本酒古酒部門で、金メダルを獲得したとのこと。しばらく前に「居酒屋:赤鬼」を紹介したときに、ここの蔵の古酒について書いたことがある。この受賞作ではなく、「達磨正宗 昭和五十九年度醸造酒」。甘口の酒で、限りなく上品な紹興酒といった味わいの酒だった(右の写真がこの酒)。また飲んでみたいと思わせるおいしさ。ちなみにこの酒は、IWC 2007 の銅賞受賞作。

IWC というコンクール自体も知らなかったので、すこし調べてみたけど、基本的にはワインのコンクール。でも、日本酒がちゃんとひとつのジャンルとして扱われているようで、出品された酒も数多く存在するみたい。今年は、313 銘柄のエントリーがあったようだ。金賞はひとつの酒に限定されるわけではなく、例えば、今年の古酒部門の金賞作は、「達磨正宗 1979」以外にも 2 本。IWC 2008 の受賞作のうち金賞作をご紹介。

全受賞作の一覧は、こちら

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日本酒「月に2日以上飲む」20代は14%!

  • Posted by: maki
  • June 5, 2008 10:21 PM
  • sake

伊勢勇の店頭にてGoogle News で日本酒関連の記事をざっと見てみる。

加護亜依 人生初の日本酒を飲む」(元ネタは、加護亜依のブログの「 happy day」より)。こんなものも記事になるのか......。

まあそれはいいとして、NIKKEI NET の「日本酒「月に2日以上飲む」20代は14% 50代の半分以下」という記事が目についた。その記事によると、日本酒を月に 2 日以上定期的に飲む人の割合は......

  • 20 代:14 %
  • 50代以上:32 %
  • 全年代の平均:20 %

......だとのこと。確かに若い人は日本酒飲んでないかもな。ビールもさほど飲まないとも聞くし。酎ハイとか飲んでいるんだろうか。日本酒のイメージを聞いてみると、

  • アルコール度数が高い:38 %
  • 伝統的:38 %
  • 高年齢層向き:30 %

......とあった。「アルコール度数が高い」っていうのは、どういうことだろう。確かにビールや薄く割った酎ハイに比べれば、日本酒の 14〜16 % というアルコール度数は高いかもしれない。でも、ワインと変わんないんだけどな。加護ちゃんも「喉が熱くて火が出そうになったけど」とブログに書いてたな(何を飲んだんだろう......)。まあ、それはいい。しかし、「高年齢層向き」って......。加護ちゃんも、おいしかったって言ってるよ。

※ 別のサイト(MONEYZINE)でもうすこし詳しい記事を発見。その記事によると、今後の日本酒の飲用意向は......

  • 飲みたいと思う:23 %
  • まあ飲みたいと思う:21 %
  • あまり飲みたいとは思わない:20 %
  • まったく飲みたいとは思わない:19 %

......だそう。おいしい日本酒に出会ってもらいたいものだ。

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カップ酒マーケティング:その弐

AtoZ Cup House:六花酒造前回に引き続き、カップ酒マーケティングについて考える。

  1. 自分の活動圏内の酒屋で「龍力」の別商品(四合瓶)を発見し、入手し、飲んでみる
    実は、ここの部分がなかなか難しい。いままでにいろんな酒販店を回ってみたけど、地酒のカップ酒を揃えているところなんてのは、そうそうない。こだわったセレクションの酒販店には、各地の地酒はあっても、カップ地酒まで取り揃えている店は、ほとんどないといっていい。観光地であれば、土産物屋にカップ地酒を置いている店は若干あるけど、その地元のカップ地酒以外はほとんどない。そんな環境の中で、これはと思ったカップ地酒をピンポイントで手に入れるのは難しいこと。インターネットでの通信販売という手もあるけど、1 本だけカップ地酒を買うというのは、送料の方が高くついてしまって、躊躇してしまう。
  2. 「龍力」の四合瓶は、おいしかった
    これは、3. 「龍力」カップ酒を入手し、飲んでみる......と同じで、やはりおいしくなければ、次の購買にはいたらない。これはごく自然のなりゆき。
  3. 「龍力」は、おいしい......という認識に至る
    かくして、カップ酒をトリガーとして、「龍力」 = おいしい......というブランドイメージが確立。
  4. また買ってみてもいいな......と思う
    ブランドイメージが確定すれば、あとはどうやって定期的に購入してもらうかという段階に入る。

これまでの経験で、「おいしいカップ酒を出している蔵の上位クラスの酒はおいしい」という原則は間違いない。「おいしくないカップ酒を出している蔵の上位クラスの酒にもおいしいものはある」というのも間違いない。それは同時に「おいしくないカップ酒を出している蔵の上位クラスの酒もおいしくないこともある」ということも意味している。しかし、「おいしいカップ酒を出している蔵の上位クラスの酒はおいしい」が正しい以上、これをトリガーにして、さらにその蔵の酒に興味を持ってもらうというのは「あり」なのではないだろうか。この線でのマーケティングは実践されていて、小瓶にいろんな蔵の銘酒をボトリングして流通させるという手法(関連記事:その壱その弐)。こうした商品を扱っている店は、概ねこだわったセレクションを誇る酒販店なので、これらのミニボトルをトリガーに四合瓶や一升瓶に購買がエスカレートするということは十分にあるだろう。

さて、最後に残された問題。

  1. カップ酒に興味を持った

......である。小瓶に上質の日本酒をボトリングして売るのもひとつの手。店に並んでいると、どれがいいかな......と迷いながら商品を選ぶことができる。失敗しても痛い金額ではないのもポイント。また、この記事に掲載した写真にあるように特徴的な商品を作るのも手(奈良美智のイラストをプリントした六花酒造のカップ酒セット)。日本酒に興味はなくても、手に取ってみるというアクションにはつながるかもしれない。ただ、こうした商品の流通形態は、かなりシチュエーションが限定される。これに対しては、コンビニでいままでにない商品形態で流通させるという手がある。しかし、残念ながらあまりおいしいものとは言えなかった......。とはいえ、いままで日本酒に興味のなかった人の目に触れさせるチャンスにはなるかもしれない。結局レジに持っていくのは、ビールかもしれないが......。

質の高い地酒は、手作りの作業工程が多く、大量生産に向かない。そのためコンビニなどで大量販売するのは難しい。でも、これが数量限定のインターネット通販だったらどうだろう。例えば、味重視で厳選したカップ酒を 10 本セットに。実際に飲み比べセットなんて商品も存在している。そのセットにいちばんおいしかった蔵の酒が四合瓶でついてくるというカスタマイズ的な要素を加えてみるとどうだろう。どこに住んでいても買えて、通信販売につきものの送料もある程度抑えることができる。カスタマイズで選んでもらう 1 本を指定してもらうときに、カップ酒 10 本のベスト 10 を選んでもらうというのもいいかもしれない。その好みに合わせて、ソムリエ的にオススメの 1 本を(10 本のカップ酒にこだわらず)フォローアップとして提示する......という手法もあるかもしれない。

......などと、いろいろ妄想。日本酒の凋落ぶりを見るにつけ、手遅れかと思わなくもないが、そういった中でもがんばっていい酒を醸している蔵も増えてきているという状況もある(代替わりして路線変更するというパターンも少なくない)なかで、なんとかならないものかな......と思うのだ。

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カップ酒マーケティング:その壱

龍力・カップ酒(本醸造酒)と龍力・特別純米しぼりたてカップ酒は、180 ml の容量で、低価格でいろいろな銘柄を楽しめるもの。灘・伏見を中心とした大手酒造メーカーのカップ酒は日本各地に浸透している。地方のコンビニに行ってみても、地酒のカップ酒はなくとも、大手酒造メーカーのカップ酒は置いてある......なんてことはとてもよくある。マスを相手にしたマーケティングおよびロジスティクスでは、こうした大手酒造メーカーが圧倒的に有利なのは間違いない。ロジスティクスのためのインフラストラクチャーも充実しているし、マーケティングにかけられる資金もある。さらに、全国隅々に流通させるだけの生産量もある(小さな蔵の年間生産量を大手酒造メーカーだと数時間で生産してしまう......という現実がある)。

地酒のカップ酒を飲んでいて感じるのは、「同じ蔵の純米酒クラスだともっとおいしいものもあるのになあ......」ということ。カップ酒だけを飲んでいるわけではないので、そう感じたことは何回もある。カップ酒に充填されるのは、基本的にはその蔵の最低クラスの酒であることが非常に多い。至酔飲料(飲んで酔えればいいや......という飲みもの)としてのポジショニングであればそれでもいいかもしれない。地元の人が、ちょっと出かけるときに買い求める酒としてのやさしい価格帯の商品というポジショニングもありだろう。

今回の話題は、これをその蔵が自信を持って飲んでもらいたい酒を売るためのマーケティングツールとしてカップ酒をとらえた場合に、カップ酒はどうあるべきか......ということ。

たとえば、「龍力」。これは、いままでに飲んだ本醸造酒クラスのカップ酒ではいちばんのお気に入りのもの。これを飲んで、「龍力」のポテンシャルを感じた。それによって、本田商店の別の酒も買って、楽しんでいる。このプロセスを分解してみよう。

  1. カップ酒に興味を持った
  2. インターネットで調べてみると、「龍力」というカップ酒は、dancyu でもオススメのハイクオリティのものらしい......ということがわかった
  3. 「龍力」カップ酒を入手し、飲んでみる
  4. 「龍力」カップ酒は、おいしかった
  5. 自分の活動圏内の酒屋で「龍力」の別商品(四合瓶)を発見し、入手し、飲んでみる
  6. 「龍力」の四合瓶は、おいしかった
  7. 「龍力」は、おいしい......という認識に至る
  8. また買ってみてもいいな......と思う

いささか個人的体験に過ぎるかもしれないが、この中にはカップ酒をサンプラーとしたマーケティングツールとしての活用法が潜んでいると思う。順番どおりに話していきたいのだが、1 がもっともハードルが高いように思うので、2 から。

  1. インターネットで調べてみると、「龍力」というカップ酒は、dancyu でもオススメのハイクオリティのものらしい......ということがわかった
    最近のマーケティング理論で言うところの AISAS の I = Interest、S = Search あたりになるのだろうか。S が I を増幅することもあるだろう。人は未知なるものに挑戦することに対しては、保守的な場合が多いので、何らかのオーソリティ(雑誌などのメディアや権威者)による紹介というトップダウン型、ないしは不特定多数のコメントなどのボトムアップなオピニオンが利用できそうだ。日本酒の人気自体が底打ち状態なので、この場合はボトムアップを狙うにしても、なんらかのトップダウンのマーケティング施策を打つ必要がありそうだ。
  2. 「龍力」カップ酒を入手し、飲んでみる
    ここもけっこうハードルが高い。なぜならば、「龍力」を買うことが難しいから。もちろん近所で売ってなくても、通信販売はできる場合も多い。しかし、通信販売するにしても、1 本や 2 本買ったところで、送料の方が高くついてしまう。ここで 2 のオーソリティに登場していただく。カップ酒ソムリエのチョイスで「ベストセレクション 10 本セット」みたいなパッケージ商品にしてしまう。現地に行かないと手に入らない地酒カップもけっこうあるので、このパッケージでないと通信販売では手に入らない......という限定もの的な手法もありかもしれない。
  3. 「龍力」カップ酒は、おいしかった
    ここがいちばん肝心。おいしくなければ、なにひとつ始まらない。カップ酒は、おいしくないものが多すぎる。ここまでで 120 本近くのカップ酒を紹介してきて、「これならば人に薦められる」と個人的に感じたものは、わずかに 11 本。10 % 未満。ここはひとつ蔵にがんばっていただて、「お?」とコンシューマーに思ってもらえるようなおいしい酒を詰めたカップ酒を作っていただきたいものだ。本醸造酒、純米酒クラスあたりがよさそう。

長くなったので、続きは次回

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いただきもの:関乃井 純

  • Posted by: maki
  • May 26, 2008 6:06 AM
  • sake

関乃井 純(せきのい じゅん):関乃井酒造帰省土産で S ちゃんにいただいた関乃井酒造の純米酒「関乃井 純」。青森県は、むつ市にある関乃井酒造は、本州最北の造り酒屋だそうだ(かつ、下北半島唯一の造り酒屋でもある)。その蔵の醸す酒のほとんどは地産地消で、下北半島の外にはほとんど流通していない......ということで、S ちゃんに聞いていたので、自社サイトなんてないんじゃないかと思っていたら、意外や意外。あった! しかも、けっこうきれいなサイトデザイン。さらに、商品紹介だけじゃなく、EC 機能もちゃんとある。すごいな。でも、楽天で「関乃井」を検索しても 0 件。ウェブ検索しても、オンライン通販をやっている店もほとんどなさそう。地元以外の流通は、ほぼ完全直販なんだな。

蛇の目に注いでみる。うっすらと黄みがかった色。やわらかい淡い香りが感じられる。味のはと言うと、この視覚的・嗅覚的イメージにぴたりとあったもの。強いていえば、そのイメージよりも若干酸味が感じられる。適量飲んで、適度に酔えそうないい酒だ。S ちゃんは、常温がいいと言っていたので、常温で飲んでみたが、ぬる燗もいける。

さほど大きな蔵ではなさそうなんだけど、出荷している商品の種類はけっこう多い。主力銘柄の「関乃井」だけで、

  • 関乃井(普通酒・原酒)
  • 関乃井 純(純米酒)
  • 関乃井 生貯蔵酒(本醸造酒)

......これだけある。それ以外にも、

  • 北勇(大吟醸酒)
  • 北勇 至誠(吟醸古酒)
  • 北勇 至情(純米吟醸酒)
  • 北勇 至華(吟醸酒)
  • 北勇 至純(純米酒)
  • 北勇 雪酒にごり(にごり酒)
  • 寒立馬(純米吟醸酒)
  • おしまこ美人(純米酒)
  • 北限海峡(純米酒)
  • 海峡浪漫(普通酒)
  • まさかり(しぼりたて生貯蔵酒)
  • 御神酒(上撰)

......がある。

「おしまこ美人」は、水・米という原料を地元産のものだけに限定したこだわりの酒。米のできばえに満足できなかったという年には仕込みをしないというもののようだ。

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僧坊酒なるもの

  • Posted by: maki
  • May 22, 2008 9:50 PM
  • sake

ヨーロッパの僧坊酒先日紹介した『自然流「日本酒」読本』。この本で、新しい言葉に出会った。「僧坊酒」。平安時代の初期までは、朝廷内の造酒司みきのつかさで酒造技術が培われたのだという。その後、その酒造技術は、畿内のいくつかの寺院がそれを受け継ぐことになる。

寺院は、その荘園や貴族からの寄進などによる経済力に恵まれ、修行僧や僧兵などによる労働力が潤沢であった。当然ながら、荘園からの酒造のための原材料を獲得することもできた。また、大陸からの情報を収集し、酒造技術の発展に寄与することもできた。さらに、酒造という自然(天候や醗酵をもたらす微生物)を相手にした気の抜けない仕事に集中できる俗世と隔絶された環境......といったさまざまな諸条件が重なり、戦国時代あたりまで酒造の中心は寺院にあった......という話。

それで思い出されるのは、ヨーロッパのワインやビールの醸造も修道院を舞台にしていたという事実。お気に入りのベルギービールの代表銘柄の Chimay なんかはトラピスト修道院から。

確かに中世ヨーロッパにおける教会の絶大な権力を考えてみると、ヨーロッパの醸造酒が日本の僧坊酒と同じ環境にあったということも、とても納得できる。洋の東西を問わず、こうした状況が遭ったということがとてもおもしろいし、その環境下で醸造技術が進化してきたのかと思うと感慨深いものがある。

江戸時代以降の日本においては、僧坊で培われた酒造技術は民間に広まり、民間の中でも経済力のある質屋や庄屋の副業となった......という歴史があるようだ(造り酒屋を「蔵」と呼ぶのも、質屋の「蔵」が起源か......とも書いてあった)。いままで、あまり日本酒の歴史なんて考えたこともなかったけど、かなりおもしろい。

※ 写真は、もっとも有名なベルギービールのひとつ、CHIMAY の RED と Rochefort 6。どちらもトラピスト修道院の産。

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阿部亀治翁に感謝

  • Posted by: maki
  • May 20, 2008 9:00 PM
  • sake

阿部亀治・純米大吟醸生原酒:鯉川酒造これがちょっと前に紹介した高橋日東商店で買い求めた「阿部亀治・純米大吟醸生原酒」。幻の酒造好適米「亀の尾」の創選者・阿部亀治の名を冠した鯉川酒造の限定酒。全量亀の尾

阿部亀治が台風の被害に遭いほとんどが倒れてしまった田にすくっと立つ一株の稲に出会ったのがきっかけ。3 本の稲穂から採れた種籾を元に 4 年の歳月をかけて、新品種として育て上げる。茎がしなやかで風害に強く、冷害や害虫にも強い品種として、大正時代には「神力」や「愛国」と並ぶ米の三大品種となったという。後に品種改良を重ね、ササニシキやコシヒカリ、ひとめぼれの祖となった。

原酒ということで、アルコール度数は 17 度から 18 度と高め。「亀の尾」を削って、削って 40 % の精米歩合。日本酒度は、+3.0 の適度な数値。酸度は、1.7 とすこし高め。口に含むと、ふわっとアルコールが鼻に抜ける感じ。甘辛酸の絶妙なバランスがなんとも。「亀の尾」は、吟醸香が立ちにくいと、ある酒販店で聞いたことがあるが、たしかにそんな感じ。控えめな吟醸香。きょうは冷酒でちっぴり飲んでみたけど、こんどは常温から人肌燗で試してみようかな。

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『自然流「日本酒」読本』(農山漁村文化協会)

  • Posted by: maki
  • May 18, 2008 7:45 PM
  • sake

『自然流「日本酒」読本』(農山漁村文化協会)先週は、近所のスーパーの店頭で古本を販売していた。この古書店はときおりこのスーパーの店頭に店を出すんだけど、いつも「お、これは!」というものを売っていて、何かしら買ってしまう。これが戦前のマッチ箱だったり、昭和 30 年代の観光ガイドだったりするんだけど、今回買ったのは、この『自然流「日本酒」読本』。

1992 年刊ということで、すこし古い本だけど、なかなかいい本。著者とカメラマンが各地のいろいろな蔵を回って、蔵元や蔵人に話を聞きながら、日本酒についての理解を深めていく......という流れの本。著者もカメラマンも日本酒通というわけではないところから醸し出される雰囲気だと思うけど、専門家が書いた本とはずいぶんちがうテイスト。日本酒についての歴史から流通までのさまざまな事象・事情をやさしく解き明かしてくれる一冊。本文中に挿入される蔵やそこにいる人々を被写体にしたモノクロ写真もなかなかいい。

この本を読んでなるほどな......と思ったこと。日本各地に現在でも 1000 以上ある酒蔵の存在。いまではずいぶんとその数を減らしてきているようだが、かつてはそれぞれの町にひとつはあるのではと思えるぐらい酒蔵は多い。酒造の起源というのが、地主(名主)の副業であったというのがその理由らしい。地主は、小作人に田畠を貸し与え、春から秋にかけては農耕に従事する。秋の収穫を迎え、農繁期から農閑期に移ると、酒造りが始まる。農業に不向きな冬の間に酒造りをし、造りが終わるころ、また農作業に適した季節が巡ってくる。もちろん昔は現在ほどモノの流通が盛んでなかったことも理由のひとつだろうが、こうした地域に密着した時間的なサイクル、仕事のサイクル、そしておそらくは地産地消のサイクルも成立していたというエコシステムが日本各地にあったわけだ。

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けっきょくやっぱり最上川

  • Posted by: maki
  • May 15, 2008 6:39 AM
  • sake

最上川(もがみがわ):最上川酒造肘折温泉でいただいた酒は、去年と同じ「最上川」。肘折温泉の玄関口となる新庄の地酒。ここのところ「生原酒」とか「無濾過」というキーワードの酒ばかり飲んでいるので、たまには違うものを......と思ってはいるのだが、いざ冷蔵庫の前に立ってしまうと、ついつい選んでしまう。最初のセレクションは、「最上川・特別純米酒 無濾過生原酒」。う〜ん、これ、去年も飲んだ......。でも、おいしいので問題なし♪ カド焼きを肴にいただく。

それが空になってから買ったのは、「最上川・純米吟醸」。ワーコム農法で育成した米を原料としているらしい。どの酒にしようかとずいぶん悩んだんだけど、また「最上川」になってしまった......。この「純米吟醸」よりも、「特別純米酒」の方がおいしかったな。どうしても、濃い口のわかりやすい酒がおいしいと思えてしまうので、ちょっと原酒離れしようかと思ってるのだけど、なかなかね......。こちらは、鯉の甘煮を肴にいただく。

冷蔵庫の前でかなり迷った。よほど、肘折温泉と同じ大蔵村の小屋酒造「絹」にしようかと思ったんだけど、ちと高いのでやめてしまった。でも、あとで上山温泉の酒販店で、「十四代なんて言ってるけど、小屋酒造は二十六代だからね」などと聞いて、やっぱり「絹」にしておけばよかったかな......と後悔。小屋酒造は創業 1593 年だとのこと。400 年以上か......。

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酒販店:高橋日東商店

  • Posted by: maki
  • May 7, 2008 10:42 PM
  • sake

うまい酒 鯉川せっかく山形に行くのだから、どこかで「鯉川」に出会えないものかと、酒屋をうろうろ。「鯉川」の生まれ故郷である余目は、今回の旅の目的地である新庄(ホントの目的地は、肘折温泉)からしばらく日本海方向に進んだところ(JR 陸羽西線で 45 分ぐらい)ということで、どこかには置いてあるのでは......という甘い期待を抱く。

まずは、JR 新庄駅近くの高橋日東商店へ。ここは、去年も来た小さなこだわり酒屋。この店は、山形の地酒(こだわりのセレクション)や輸入ワインやベルギービールなど、少数精鋭のラインナップで勝負しているところがお気に入り。さっそく店内のリーチインを覗く。「あれ、鯉川ないかな?」と思って、よくよく見ると、あったあった。しかも、こだわりのヤツが。

あったのは、「鯉川」ブランドではなく、「純米大吟醸・生原酒・阿部亀治」(もちろん蔵は、鯉川酒造)。四合瓶よりもひとまわり小さい 500 ml で、2700 円。高い......というか、安くない。でも、純米大吟醸であり、かつ生原酒。であれば、この値段も納得プライスと言えよう。......というか、それ以前に、店頭に並んでいるのにお目にかかること自体が極めて稀なので、出会えただけで満足。蔵元とつきあいがあり、それで入荷できているとのこと。うれしい♪

ここの酒屋で酒を買うとおもしろい(?)おまけがついてくる。温かい缶コーヒーとポケットティッシュ。ポケットティッシュには、店の電話番号などの情報がプリントされた紙が入っているのでピュアな宣伝なんだけど、この季節(夏日)に温かい缶コーヒーというのはなんだろう。店の人も遠慮気味に手渡してくるもんだから、「いらない」とも言えず......。あとで冷やしてから飲んだ。去年ももらったな、そういえば。「阿部亀治」で 1 本。ベルギービールでもう 1 本。

小さな店ながら、店舗併設の小さな居酒屋もあったりして、夜にも行ってみたいところ。いつも、「夜もやってますから」と言われるのだが、いかんせん本来の目的地の肘折温泉がかなり不便なところなので、行けないんだな......。

※写真は、高橋日東商店ではない。肘折温泉の外れにある釣り堀(たぶん営業していない)の看板。「うまい酒 鯉川」で、「鯉川」つながりということで。多分、この看板を作った当時は、もっと「鯉川」も地元に流通している地酒だったんだろうなあ。

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居酒屋:赤鬼

  • Posted by: maki
  • May 2, 2008 8:41 PM
  • sake

十四代・山田錦 大吟醸M さんオススメの三軒茶屋の銘酒酒場「赤鬼」にて、旨酒をいただく。「赤鬼」の名前は聞いたことがあったけど、三軒茶屋というのが自分の活動範囲から完全に外れたエリアだったので、これまで足を踏み入れることはなかったんだけど、M さんのお誘いとあらば......と思い、T さんと行ってみた。大正解♪ いい店だ。連休の谷間ながら、満員の大盛況(隣のお店は閑古鳥が鳴いていた)。実力派の店だな。

三軒茶屋のメインストリートから路地を入って、裏通り。裏通りからまた路地に。ちょっとわかりにくいところだけど、そこは地酒パラダイス。かなりいいセレクション。自分なりの判断基準としては、「十四代」や「飛露喜」を常時置いている店は、蔵元といい関係を築けている店......だと思ってる(メニューにはあっても頼むと「品切れです」なんて言われることもよくあるので)んだけど、ここの店はちゃんと両方置いている。「十四代」にいたっては、「赤鬼」だけに出荷しているものもあったりして。

いただいたのは、

......などなど(確か「八海山」とかも頼んだような......)。いちばん印象深かったのは、「達磨正宗・純米古酒 昭和五十九年醸造」。たぶん四勺ぐらいだったと思うけど、それで 3000 円。見た目は、ビンテージもののウィスキーか、紹興酒。味は、さすがに米起源なので、紹興酒に近い感じ。でも、紹興酒のようなくせはなく、とってもお上品。甘口の酒をベースにしているのも功を奏している。

つまみでいちばん気に入ったのは、味を揚げたものに土佐酢をかけたもの。骨までバリバリいける。そう言えば、オススメの蕎麦食べなかった〜。リベンジ、リベンジ。

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大信州を味わう

  • Posted by: maki
  • April 24, 2008 12:13 AM
  • sake

大信州 仕込二十二号このサイトのアクセス状況を Google Analytics で見ていたところ、参照サイトに楽天ブログがあるのを発見。なんだろうなあ......と思って見にいくと、行きつけ(?)の松坂屋について書いた記事へのリンクが設置されたブログを発見。記事中に貼付けられていた男性のご満悦の表情がよかったので、そのブログで言及されていた酒を買ってみた。

大信州酒造の「大信州 仕込二十二号」。純米大吟醸・生原酒中汲み。全量金紋錦。ちょうど店の若旦那がいたので、聞いてみた。「派手な酒じゃないけど、飲み疲れのしないお酒ですよ」とのこと。さらに「冷やすと味が閉じちゃうので、すこしぬるめにしたほうがいいです」とも。「大信州」という松本零士的感性のネーミング(松本零士のマンガには「元祖大四畳半大物語」とか「大純情くん」とか冠に「大」とつくのがある)にちょっと腰が引けていたのだが、試してみることに。

確かに生原酒という割には、さらりと飲みやすい。辛口の中にも、吟醸らしいフルーティーさもある。確かにぬるめで飲んでも、雑味などが出てこない食中酒に適した味わい。19BY なので、新酒のフレッシュさもあるね。

雑誌や本で見かけた(最終的にはお店の人と話をして買うことが多い)ことや、居酒屋のマスターのオススメなんてのが新しい酒との出会いとしては多いわけだけど、きっかけがリンクというのもオツなもの。

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酒販店:石塚酒店

  • Posted by: maki
  • April 22, 2008 12:10 AM
  • sake

石塚商店青梅街道沿いにある酒販店、石塚商店。話し好きのおじいさん、品のいいおばあさん、若旦那(通称、若)の 3 人で家族経営している小さな酒屋。とはいえ、仕入れにはけっこう力を入れているようで、日本酒だけでなく、焼酎やワイン、ハードリカーなどにもよその店ではあまり見かけないものもあったりする。地方の酒蔵に出向いてよい地酒を仕入れたり、各国大使館に出向いてワインのよさそうなのを仕入れてきたり、若はなかなか精力的だ。

店は、お世辞にも大きいとは言えない。店内にはところせましと棚が並び、常温保存可能な酒がそれぞれの棚にきちきちに並んでいる。大きな地震でもあったらどうするんだろう......と不安になってしまうような品揃え。「ちゃんとした棚を作りたいんですけどなかなかね......」などと三代目(おじいさん)は言っていた。この三代目はとても話し好きで、いろんな話を聞かせてくれる。なかなか勉強になる。勉強になるけど、時間がないときにはちゃんとこちら側で切り上げるようにしないと、なかなか帰してもらえない。店内には、戦後間もないころの青梅街道沿いの写真なんかも飾ってあったりして、おもしろい。

日本酒では、「水尾」、「大那」あたりが定番のオススメみたい。前に紹介した千代むすびの「純米強力」もこの店で買ったもの。

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『極上の純米酒ガイド』(光文社)

  • Posted by: maki
  • April 14, 2008 4:50 AM
  • sake

『極上の純米酒ガイド』(光文社)『カラー版 極上の純米酒ガイド』(光文社)

偶然ひまつぶしに立ち寄った古本屋で購入。日本酒、いや純米酒を勉強中の身にはなかなかの良書。北は秋田・岩手から、南は佐賀までの 60 以上の純米酒をカラーで紹介。

どうせお金を使うんだったら、おいしいお酒を飲みたい。好みはひとそれぞれだから、口にあう、あわないはわからないけど、一定レベルをクリアしている酒にはどんなものがあるのかをざっと見るにはいい本。蔵が減少しているとはいえ、それでも国内には 1000 以上の蔵が存在している。その中から無作為に選ぶよりは、何らかの基準をクリアしたものからつぶして(?)いきたい。そのセレクションを、上原浩氏(『夏子の酒』に登場する上田先生のモデル)がおこなっているのだとすれば、かなり安心。

中には、偶然飲んだことのあるもの、お店で薦められて買ったことのあるもの、居酒屋の店主の目利きで選んだもの......などなどある。でも、まだまだ口にしたことのない酒も数多い。

こんどはどれを飲んでみようかな、どこに行けばこの酒が飲めるかな......と想像しながら読んでいくのが楽しい。

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冷酒の恋しい季節?

  • Posted by: maki
  • April 9, 2008 11:34 PM
  • sake

翠露(すいろ):舞姫酒造「熱燗の恋しい季節」とは言うが、「冷酒の恋しい季節」とは言わないなあ。Google や Yahoo! でフレーズ検索しても、圧倒的に「熱燗の恋しい季節」のほうが検索結果が多い。「恋しい」を「おいしい」に代えてみても、まだまだ「熱燗」のほうが上手。やはり「恋しく」なるのは、温かいものなんだろうな......などというのは、まあどうでもいい話だけど。

さすがに暖かくなってきて、「燗酒を飲んで温まろう」という気持ちが薄らいできた。確かに燗酒にすると味わいが豊かになっておいしくなるというのもあるんだけど、口に含んだときのひやっとした感じも捨てがたい。ちびちび飲んで、常温に温まっていくまで味の変化を楽しんでいくというのも一興。

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いただきもの:綾錦・生酒

  • Posted by: maki
  • March 16, 2008 11:41 AM
  • sake

綾錦(あやにしき):雲海酒造エンジニアの T さんから宮崎土産でもらった「綾錦・生酒」。ひとくち飲んですぐわかる淡い味わい。この軽さは......と思って見てみると、アルコール度数は 13 - 14 度。ちょっと低め。すごくまろやかな味。このやわらかい味は、鶴齢の吟醸に似ているような気がする。

T さんいわく、やはり南国宮崎では日本酒はなかなか売っていないようだ......これは正確ではないかな。宮崎の地酒としての日本酒はなかなか売っていないようだ。この「綾錦」の蔵元の雲海酒造も南九州の酒蔵の例に漏れず、主力商品は焼酎。そば、麦、芋、米......とオールラウンドに。蔵のサイトを見たところ、商品紹介は、もちろん焼酎がメイン。あと梅酒のようなリキュール類とワインと地ビール。日本酒の紹介はない......。そば焼酎ではポピュラーな「そば焼酎 雲海」は、この蔵のプロダクト。会社沿革によると、そばを原料にしたそば焼酎は、ここが発祥の蔵なんだそうだ。

地ビールは「綾の地ビール」、ワインは「綾ワイン」。そしてこの日本酒は「綾錦」。どうも、雲海酒造の綾工場は醸造酒用の工場ということらしい。

綾と言えば、綾温泉。『水曜どうでしょう』のどうでしょう班が何度か訪問した温泉。行ってみたい......。

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酒販店:大塚屋

  • Posted by: maki
  • March 10, 2008 6:05 AM
  • sake

大塚屋大塚屋。『Dancyu』の 2008 年 3 月号を読んでいてみつけたお店。え、こんな近くによさそうな酒屋があったの? と灯台下暗し的遭遇。最寄り駅は、西武新宿線の武蔵関駅。この駅は、以前住んでいたところには、ちょくちょく行っていたけど、よさそうな酒屋があったような記憶はまったくなかった。まあ、そのころは日本酒にはまったく興味がなかったけど。休みの日に自転車に乗って、散歩がてら出かけてみる。

駅前の商店街を自転車で右の店、左の店を眺めながらぶらぶらと。しかし、あっというまに武蔵関の商店街は終わってしまう。そんなに大きな商店街ではない。交差点を越えて、こっちには店はほとんどなかったはずだけど......と思いながら、前進。事前に見ておいた周辺地図では、交差点のそばのように書いてあったので、次の交差点か......あった!

鷹勇 純米しぼりたて生酒:大谷酒造写真にあるとおり、外観からしてなかなか期待させる雰囲気。店に入ってみると、中はお酒の瓶が山のように。常温保存可能な火入れをした酒の一升瓶がたくさん。リーチインにもおいしそうな四合瓶、一升瓶がたくさん。いままでに訪れた別の酒屋さんたちとは微妙に品揃えがかぶっているけど、明らかにここにしか置いていないようなお酒もたくさん。

とりあえず、何か買って帰ろうと思いつつ、リーチインを覗いてみる。覗いてみるけど、あれも、いいかな、これもいいかな......といつもながらのうれしい迷い。せっかく来たのだから、四合瓶を 2 本ぐらいは買って帰ろうと思いつつも、選べない......。迷いに迷って、この日のチョイスは、「鷹勇 純米しぼりたて生酒」に。もう一本? 選びきれなかった......。次回行ったときには、「正雪」、「初亀」、「天穏」、「旭若松」あたりを買おうかな。また、迷いそうだ......。

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『世界一旨い日本酒』(光文社)

  • Posted by: maki
  • March 5, 2008 11:08 PM
  • sake

『世界一旨い日本酒』(光文社)『世界一旨い日本酒〜熟成と燗で飲る本物の酒』(光文社)

古本屋で見かけて、燗にハマっている者としては読んでみるか......と思い、購入。なかなかの良書だった。主旨としては、

  • 常温で熟成させると、新酒のころにはなかった複雑な味わいを得ることができる
  • 造りのしっかりした酒は、生酒であろうと、常温で保存可能
  • 「吟醸 = 冷酒」は、間違った考えで、吟醸であっても熱燗にすることで初めて得られる味わいがある

......といったところだろうか。このあたりは徐々に実践していくとして、読んでいておもしろかったのは、地酒の広がり、発展に関するエピソード。池袋の伝説的な酒販店「甲州屋」(いまはもうない)、地酒居酒屋の草分け的存在の「味里」(いまはもうない。この店の杉田氏は、後に「真菜板」を開くことになる)、こだわった良酒を消費者、居酒屋に提供する酒販店(三ツ矢酒店、マルセウ本間商店)、そしてよい酒を造ることに力を注ぐ蔵の数々......などなど。

この本で紹介された店や酒の数々を自分の日本酒ヒストリーに重ねてみるとなかなかおもしろい。偶然出会った酒や店もあれば、類書で紹介されていたのをきっかけに出会ったものもある。しかし、総じて言えば、なかなかいい出会いをしているんじゃないのかな......と思う。

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純米強力:千代むすび酒造

  • Posted by: maki
  • February 27, 2008 12:00 AM
  • sake

純米強力:千代むすび酒造前々から、「強力」(ごうりき)という酒米で造った酒に興味があったのだが、先日ようやく購入。「強力」とは、鳥取県産の酒造好適米。戦前はよく使われていたらしいが、「亀の尾」と同じように最近まで顧みられることなかったらしい。ハイクオリティの酒米と言えば、「山田錦」が有名だけど、「亀の尾」や「雄町」、「強力」、「神力」などかつてはよく作られていた酒米が各地の蔵で復活ラッシュ。たのしい♪

この「強力」は、鳥取大学農学部で原種保存されていた種籾を元に見事復活したものだとのこと。「鷹勇」や「日置桜」などもこの「強力」で造りをおこなっているらしいが、きょうの酒は、「千代むすび」の「純米強力」(千代むすび酒造)。

味は、辛口。かなり個性的なしっかりとしたボディの酒。ぬる燗にすると、アルコールの香りが鼻腔をくすぐる。冷酒のときにはあまり感じなかった辛口の刺激が舌に感じられる。ストイックなまでの骨太な酒。肴にカンパチの刺身を用意したけど、洋風なつまみにもあいそう。そう思って、「真菜板」風にブルーチーズを合わせてみたら、これがいい感じ。ブルーチーズの刺激と酒の刺激が相性がいいのかな。ゴルゴンゾーラのパスタなんかにもあうかも。

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あまざけ♪

  • Posted by: maki
  • February 24, 2008 8:04 AM
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あま酒:宮島酒店夏ぐらいに買ったまんまで、ずっと放置していた甘酒をこのあいだようやく開栓。ずっと常温保存していたので、大丈夫かな?……と思ったけど、何の問題もなかった。近所の酒販店の試飲会でおまけで冷えた甘酒を試飲したんだけど、とても気に入ってしまって、その場で購入した。そのわりには、いままで放置していたわけだけど……。

甘酒といっても、これはノンアルコール飲料(?)。疑問符(?)がつくのは、「ノンアルコール(?)」ではなく「飲料(?)」。見た目はほとんどお粥に近い。甘いお粥。五分から七分粥といったところかな。口に含んでも見た目どおりのほとんどお粥。とても自然な甘さ。

甘酒と言えば、酒粕をベースにしたアルコールの香りがする甘い飲み物というのが一般的な認識。酒には強くても、酒粕はどうもニガテ。粕漬けはなんとか OK でも、粕汁は NG。粕汁も甘酒もどちらも温めて飲み食いするものなので、アルコールの香りが立ちこめる。これがダメなんだと思う。酒は好きなのに、なんでだろう……我ながら思う。先日もある店で甘酒の試飲させてもらったんだけど(とても寒かったので)、やはりどうも口に合わない……。

いま飲んでいる甘酒は、そんな甘酒ではなく、米と麹だけで作ったもの。精米した米を蒸して、麹を混ぜて、麹の力によって、米のデンプン(多糖類)を糖に分解したもの。ゴハンをよく噛んで食べると甘くなると言うが、麹の力を借りると、ここまで甘くなるのか……と素直に驚く。とても自然な甘味。高精製度の砂糖(C12H22O11)のようなべたっとした甘さではなく、やわらかい甘さ。これがブドウ糖(C6H12O6)の甘味か。

日本酒の造りは、麹により糖化した原料米を酵母(酒母)によって、アルコール(C2H5OH)に分解する作業(並行複式発酵:糖化とアルコール発酵を同時におこなう)。つまり、この甘酒は、日本酒の原料ってことだ。

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酒販店:マルセウ本間商店

  • Posted by: maki
  • February 20, 2008 8:04 AM
  • sake

マルセウ本間商店いろいろないい地酒を置いていると紹介されていたので、笹塚まで出かけてみた。ローカルな下町風情の商店街を歩いていくと、商店街の中にとけ込むようにひっそりと店はある。いちおう、いろんな銘柄の書かれた看板は出てはいるが、それにしても地味な店構え。

昔、池袋に甲州屋という伝説的な酒販店があったらしい。まだ地酒が一般的に愛好されるようになる前から、自分で味わって、気に入った酒を揃え、クオリティに満足できないときは、蔵元にも厳しい注文をつけていたという。地酒の世界に大きな影響を与えた店主が、この世を去り、その甲州屋も後に姿を消す。そのころ、現れたのがこのマルセウ本間商店。

薄暗い店内に入ると左手にレジ、右手は冷蔵庫。申し訳程度にビールがすこし置いてある。それ以外は、ほぼすべて地酒。あの店で、この店で味わった銘酒がずらり......。地酒の蔵は、小さなところが多く、醸される酒は流通量が少ないものが多い。なので、一般的な酒販店ではまず見かけないものがたくさん。それがそのまま目の前にずらりと並んでいるとも言える品揃え。これは、迷う......。我が愛しのカップ酒は......ない。

ひとつは、お気に入りの居酒屋「」でお馴染みの「秋鹿」にしようと最初から決めていた。けど、「秋鹿」にしても、かなりのバリエーション。迷いに迷って、「純米吟醸 槽絞直汲」に。年末に上槽したばかりのフレッシュなもの。せっかく来たんだからもう一本ぐらいは買っておきたいところ。これまた何にすべきか迷う。四合瓶は、一升瓶に比べて、商品種数が少ないとは言え、それでも十分に迷うだけの品揃え。「開運」や「鶴齢」は、他の酒屋でも買えるのでリストから外すとして......と消去法で検討していって、勝ち残ったのは島根の旭酒造の「十旭日」(じゅうじあさひ)。一回だけ高田馬場の「真菜板」で飲んだことがある。あまり見かけない酒なので、これをじっくり飲んでみようと思う。「諏訪泉」が品切れだったけど、もしあったらそっちにしてたかも。

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アルミ缶入りの日本酒

  • Posted by: maki
  • February 12, 2008 7:40 AM
  • sake

粋:白鶴酒造しばらく前にコンビニで見かけて、いつか買おうと思っていた白鶴酒造の「粋」。

アルミ缶の一合入りの日本酒っていうのは何社か出しているけど、この白鶴酒造の「粋」は、ちょっと変った容器。最近こういう缶に入ったコーヒーがあるけど、それと同じタイプの商品。キャップを回すと、広めの口が開いて、そこから酒が飲めるというもの。口が広いので、香りも楽しめる……という趣向だろう。品質の維持を考えると、アルミ缶を使うというのも悪くないアイディア。しかし、あんまり酒を飲んでいるという気分は盛り上がらないなあ。

写真は、「豊かなコク 山田錦 特別純米酒」。これ以外にも「スッキリした味わい 大吟醸」、「華やかなかおり純米酒」、「キレのある超辛口清酒」の 3 種がある。これらのラインナップの情報を探して白鶴酒造のサイトを見たが、情報がない。よく調べてみると、この商品はファミリーマートの企画商品だということがわかった。ファミリーマートのプレスリリースいわく、「大手清酒メーカー4社と共同開発清酒「粋ボトル」第2弾発売!」ということらしい。

  • すっきりした味わい 大吟醸【日本盛】 360 円
    特定名称酒の代名詞「本格嗜好」。ワンランク上の味と香りを感じられる酒質 ⇒ 幅広い客層に勧めたい酒
  • 豊かなコク山田錦 特別純米酒【白鶴】 358 円
    コクのあるドッシリとした味、酒米の高級品種「山田錦」を使用した深みのある酒質 ⇒ 壮年男性にも勧めたい酒
  • 華やかなかおり 純米酒【月桂冠】 350 円
    ワインのような、華やかで爽やかな香りと、すっきりとした飲みやすい味わいの酒質 ⇒ 若い女性に勧めたい酒
  • キレのある超辛口 清酒【松竹梅】 298円
    飲めばキリッとした淡麗辛口感を感じる事が出来る飲み飽きしない酒質 ⇒ 若い男性に勧めたい酒

……ということで、それなりのマーケティング戦略があるらしい。

しかしね、「豊かなコク 山田錦 特別純米酒」って、これは「豊かな」どころか「コク」とは呼べないよ……。アルコール度数も 14 〜 15 度ということで、割水多し。これでは、日本酒市場の裾野開拓にはならないんじゃないのかなあ。そこそこおいしかったら、他の 3 種もコンプリートしようかと思ったけど、やめ。改めて自分の地酒指向が強まった一杯だった。

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作、再び

  • Posted by: maki
  • February 10, 2008 2:53 PM
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旭若松:那賀酒造ここしばらく寒い日が続くので、熱燗が恋しくなる。家で飲んでもいいけど、こんな日は、熱燗のおいしい店に行くのも一手。会社帰りにぶらりと近所の「」に。金曜日の午後 9 時ということで、空席があるかどうかが心配だったけど、ちょうど空き席があった♪

お気に入りの「秋鹿」、前から気になっていた「鯉川」、「るみ子の酒」、リーチインにおいしそうに冷えていた「日置桜」の活性にごりなどなどを注文する間に、マスターのオススメを一合出してもらった。リクエストは、しっかりしたボディで、燗映えのする酒。やってきたのは、徳島の那賀酒造の「旭若松」。ちろりが温まったところで、徳利に移してもらう。かなり黄色みのかかった色。香りもかなりしっかりしたもの。口に含むと、香りから感じられるとおりの熟成度。聞いたところによると 2 年ほど寝かせてあるとのこと。寒い夜の冷えた体にしみわたる至福の一杯。

この蔵は、年間生産量が 45 石という小さな蔵。マスターいわく、「旭若松」以外に蔵のある地域の名を冠した「丹生谷」という銘柄もあるそうだけど、これは地元限定のお酒。一升で 1000 円程度の安酒......といっても安いのは値段だけで、中身は純米酒。大手メーカーの安かろう悪かろうのパック酒を飲んで日本酒はこんな程度か......と思われるぐらいなら......との心意気価格。日本酒の等級制が存在していた時代には、無鑑査で品質の高い酒を二級酒として造る蔵が多くあったそうだが、この「丹生谷」のエピソードもまさにそれ。

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新酒の季節

  • Posted by: maki
  • February 7, 2008 10:29 PM
  • sake

新酒の季節になった。酒屋を覗くと、いろんな蔵の新酒が並んでいる。目移りしてしまって、どれを買おうかと迷ってしまい、30 分以上店にいることもしばしば。

新酒は、まだ味がこなれてなかったりというようなこともあるけど、フレッシュな感じが好き。秋口のひやおろしのおとなしい感じよりも、「あらばしり」のちょっと荒々しいぐらいのほうが好み。新酒で、原酒、さらに無濾過だと最高にいい。

しばらく前に、飲んだ「秋鹿」は活性でもないのに、軽くスパークリングだった。こういうフレッシュさもうれしい。

今週はなんだか忙しく、あまり酒量が進んでないのが、かなしい。

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勝手に日本酒普及協会

  • Posted by: maki
  • February 2, 2008 1:49 AM
  • sake

最近は、日本酒の復権を目指して、勝手に普及活動をしている。きのうは、A ちゃんに餞別として、ここ最近のヒット「開運 祝酒」を贈呈。ちょっと前には、お年始代わりにお世話になっている M 社の T さんと G さんに「獺祭」をプレゼント。「獺祭」が気に入ったようだったので、きょうはひさしぶりに T さんと G さんと高田馬場の真菜板へ。

底冷えのする中、とぼとぼと真菜板への道を上がっていく。体が冷えきったころに、ようやくたどりつく。きょうのチョイスは、まずは「開運 無濾過純米」、活性うすにごりの「秋鹿」(となりの人がおいしそうに飲んでいたので)、「諏訪泉」(前から飲もう飲もうと思ってた)、「るみ子の酒」(いままで飲んだことなかったので)、「初駒」(T さんのチョイス)、「悦凱陣」(ベーコン+ゴルゴンゾーラに負けないという店主オススメ)をいただく。きょうのベストヒットは、「諏訪泉」かな。つまみもけっこういろいろ頼んだ。鴨、地鶏、地豚の炙り焼きから鵡川のししゃも、甘鯛一夜干し、ベーコンとゴルゴンゾーラのチャーハン……ほかに何頼んだっけ? あ、ソーメンチャンプルー。まだ、あったよなあ……。帰る直前に、寒い戸外で一服。おあいそをお願いすると、燗酒をいっぱいご馳走してくれた(十字朝日だったかな)。よい店だ。

うまい酒を飲みながら思うこと。どの酒もそれぞれ個性がある。だけど、残念ながら、没個性の酒、価格の安い酒ほど市場にあふれている。結果、日本酒なんておいしいと思ったことない……という悲しい感想を持つ人が増える。流通量が少なく、あまり売ってないのだから仕方ない……という状況も否定はしない。おいしい酒は高いかと言うと、実はそうでもなかったりする。いい酒との出会いのチャンスが多くの人に訪れることを祈願。

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近所の酒屋の試飲会

  • Posted by: maki
  • January 29, 2008 11:48 PM
  • sake

この前の日曜日のこと。近所の酒屋の前で試飲会をやっていた。近所と言ってもいつも通るルートではないので、たまたま通りかかったらやっていたのでラッキー♪ 実はいままでに 2 回ほどその試飲会に参加したことがある。最初は、たまたま。2 回め(ひやおろしの季節)はお知らせがきていたので行ってみた。今回は、お知らせが来なかったけど、たまたまでも遭遇できてよかった。今回のテーマは、「新酒」。

試飲会と言っても、店先でやっているもので、この季節の外での試飲はなかなか厳しい。いつも十数種類のお酒の試飲をさせてくれるので、全部飲みおわるのに 30 分近くはかかる。で、酒は常温。冬の屋外の常温は、冷酒。アルコールとは言え、ウィスキーのようにアルコール度が高くはないので、けっこう冷えた。最後に出してくれた温かい甘酒(ノンアルコール)がうれしかったな。

この試飲会のホストは、酒屋の店の人ではないのがちょっとおもしろい。しかも、その店に置いていないお酒も試飲に供している。つまり、そこで飲んでもらって、気に入ったのを中でご購入ください……という趣向ではないのだ。その主催者のおじさんいわく、マーケティングに活かしていこうということなんだそうだ。一杯ずつ飲んで、十数種類の中からベスト 3 を選ぶという趣向。今回のベスト 3 は、「大山」(加藤嘉八郎酒造)、「越後鶴亀」(上原酒造)、「真澄」(宮坂醸造)……あたりか。「大雪渓」(大雪渓酒造)の活性にごりもなかなかよかったけどね。

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地酒を小さい瓶にボトリング:その弐

  • Posted by: maki
  • January 27, 2008 9:51 AM
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レトロラベルシリーズ:御湖鶴・愛宕の松この前、記事に書いたミニチュアボトル入りの地酒がここのところなんか気になっていて、伊勢勇にも地酒の小瓶があったな......と思い出し、寒い中、自転車で行ってみた。陽の出ている間に行けばもうすこしは暖かかったかもしれないのに、どうもこたつの中でぐずぐずしているうちにすっかり夜になってしまった......。伊勢勇の店内は、いつも冷蔵庫のようにひんやりとしているんだけど、さすがにきょうは店内の方が暖かかった。

入り口近くのリーチインを覗くと、あるある。地酒の小瓶。どの酒もラベルがレトロテイストでどれを買おうか迷ってしまう。昔の一升瓶をそのまま小さくしたようなデザイン。見ているだけで楽しい気分になる。

店員さんに聞いてみたところ、この地酒のミニチュアボトルの仕掛人は、アイコーポレーションだとのこと。アイコーポレーションって、はせがわ酒店の関連会社らしい。酒蔵と酒販店や飲食店を結ぶ問屋さんってところかな。アイコーポレーションのプロデュースしたレトロラベルシリーズのいちばんの特徴は、やっぱりラベル。蔵元に眠っていた昔の一升瓶のラベルをミニチュアサイズに復刻したもの。伊勢勇の店員さんも言っていたけど、確かに昔のラベルは多色刷りできれい。写真に写っている「御湖鶴」なんかは、浮世絵みたい。あとは、中身。純米・特別純米、純米吟醸、吟醸・大吟醸......と特定名称酒ばかり。どれもおいしそうだ。

きょうのチョイスは、伊勢勇でも商品ラインナップが豊富な菱友醸造の「御湖鶴」と前に紹介した新澤醸造店の「愛宕の松 純米吟醸」。

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開運祝酒〜1050 円の実力

  • Posted by: maki
  • January 25, 2008 10:45 PM
  • sake

開運祝酒:土井酒造場前に記事に書いた松坂屋酒店で薦められた土井酒造場の「開運」の定番商品「開運祝酒」。薦められるままに、「開運 無濾過純米」がおいしかったので、すこし安めの酒はどんな味だろう......「無濾過純米」ほどじゃないかな......と思って飲んでみたものの、いや、実においしい。四合瓶で 300 円ぐらい安いんだけど、クオリティは気になるような差は全然ない。こちらは、特別本醸造。1874 年の創業以来の代表的商品らしい。出荷量もこの蔵で最大だとのこと。

お酒を好きな方が、どのような飲み方をされても、しっかりと開運の良さが表現できるように息長く造り続けています。

......とサイトに書かれていたが、偽りなし。冷酒で飲んでとてもおいしかったんだけど、寒かったのでどうかなと思いながら、熱燗にしてみたら、これも相当いける。どちらかというと、燗のほうが好きかも。生酒・原酒の濃醇な味わいが劇的に膨らむんだなあ。

こんなおいしいものがたったの 1050 円だなんて♪

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地酒を小さい瓶にボトリング:その壱

黒龍・九頭龍会社帰りに行きつけの酒屋で、ネタ半分に地酒の小瓶を 2 つ買ってきた。黒龍酒造つながりで「黒龍」と「九頭龍」を買ってみた。ここしばらくでこういうタイプの商品が一気に増えてきたように思う。しゃれた小瓶に実力派の地酒がちょっとだけボトリングされているもの。

いくつかのパターンがある。300 ml のちょっと大きめの瓶だったり、一升瓶をまるまるミニチュア化したものだったり、写真にあるようなデザイン性に富んだ小瓶だったり。しかし、そのいずれも、どこか特定の蔵だけが採用しているわけではなく、いくつかの蔵で同じような瓶にボトリングして販売している。この写真の瓶も黒龍酒造だけが使っているわけではなく、他の蔵の別の酒も同じような瓶にボトリングされて販売されている。

カップ酒の多くは、普通酒。でも、こうした最近の小瓶に入っているのは、特定名称酒クラスがほとんど(普通酒なんてあるんだろうか)。純米酒や吟醸酒なんてのは、珍しくもなんともない。カップ酒ほどのバラエティはないけど、一定のクオリティの酒をいろいろ飲み比べてみたいという向きには、かなりオススメ。我がカップ酒もうかうかとしていられない状況。自分でもいろいろ飲み比べてお気に入りのお酒をみつけるつもり。

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いただきもの:樽のお酒・澄める月

  • Posted by: maki
  • January 20, 2008 5:20 PM
  • sake

樽のお酒・澄める月樽のお酒・澄める月:月桂冠

知り合いの S くんにもらった小瓶タイプのお酒。多分、京都駅で買ったんじゃないかな。

京都駅の構内にある売店には、こんな感じのちょっとオシャレな小瓶に入った日本酒が売られている。内容量は、135 ml。ふつうのカップ酒よりは、少なめ。アルコールの度数は、13.5 度ということで、これまた標準の酒よりも薄め。明らかにオシャレな小瓶に入れ(カップ酒のオヤジくささを払拭し)、量も度数も低めに設定して、女性を意識したマーケティングだなあ。飲みおわったら、ラベルを剥がして、一輪挿しとして使ってみたら……といわんばかりのデザイン。PETIT MOON シリーズと言うらしい。

味の方は、どちらもすっきりとした飲み口で、辛口というほどではない。とはいえ、極端な甘口でもない。「樽のお酒」よりも「澄める月」のほうがおいしい。「樽のお酒」には何も書いてなかったが、「澄める月」は大吟醸だそう。

いや、ひさしぶりにナショナルブランドのお酒をいただきました。

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保養所でぷち湯治 w/開運 無濾過純米

  • Posted by: maki
  • January 18, 2008 9:29 PM
  • sake

開運 無濾過純米この前の連休は、会社の保養所でぷち湯治。小田原で酒と食料を買い込んで、強羅にこもる。標高が高いだけあって、ちらちらと雪も舞ったりしていた。濃醇な味好みの自分としては、「無濾過」とか「原酒」というキーワードに弱いので、その日の酒は、「開運 無濾過純米」をチョイス。

暖かい床暖房の部屋でゴロゴロしながら、キャベツの浅漬けと合鴨のパストラミをつまみに、「開運 無濾過純米」をいただく。「磯自慢」、「初亀」、「志太泉」などなど、静岡にはおいしい酒があるけど、この「開運」もかなりの実力派。この「開運 無濾過純米」、なかなかと言うか、さすがにと言うか、どっちでもいいけど、おいしい。1365 円(四合瓶)でこの味が楽しめるという悦楽、法悦。

「開運」の蔵では、タンクごとの原酒をブレンドするということはやっていないらしく、出荷した時期が異なるものは、同じ商品名のものでも別タンクのものということになり、微妙に味が違っているとのこと。へぇ。ウィスキーで言えば、シングルカスクってことか......という話を聞きながら、松坂屋酒店にて、薦められた「開運 祝酒」を購入。こちらは、たったの 1050 円(四合瓶)。これもけっこういけた。さすがに「無濾過純米」のほうがおいしかったような気がするけど、こっちも好みの味。価格もこなれていて、普段遣いの酒としてもいけそう。

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酒販店:松坂屋酒店

  • Posted by: maki
  • January 16, 2008 12:57 AM
  • sake

松坂屋酒店前の記事に書いたレアな元酒屋・現コンビニ、スリーエイト永福北口店・松坂屋酒店。

この店は、よく見れば写真にあるとおり、店の前に「開運」の樽があったり、店の内外に「獺祭」や「七田」の垂れ幕があったりするんだけど、いままではただのさえないコンビニだと思っていた。しかも、コンビニでもイケてないコンビニだと。ふと気がついたのは、店内の「七田」の垂れ幕。

で、店内に入ってみたところ、入り口周辺は、第一印象どおりのさえないコンビニ。しかし、店の奥に進むと、なんだか酒のリーチインがたくさん並んでいる。中には、よさそうな酒が冷えている。「七田」、「獺祭」はもちろんのこと、「黒牛」、「開運」、「鶴齢」、「大信州」など、おそらく店主のお気に入りの酒がけっこう並んでいる。地酒専門店の品揃えと比較すれば見劣りしてしまうけど、さえないコンビニ(何度も言い過ぎかな......)の商品ラインナップとしてはありえないぐらいの品揃え。

この店での初回の買い物は、高田馬場の真菜板「鶴齢 生原酒」。二回目の買い物は、お年賀用に買った「獺祭 純米吟醸」、そしてきょうは「開運」。きょうは、いろいろ試飲もさせてもらった。コンビニで地酒の試飲なんて初めての経験。店の人もいろいろ飲み比べてがんばって商品を仕入れている感じがして好感。

通勤経路をちょっと外れたところにこんな店があるっていうのはうれしい♪

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酒販店の衰退

  • Posted by: maki
  • January 14, 2008 6:59 PM
  • sake

酒販店の看板栃木のとある場所で撮影した酒屋の看板。錆び付いてホコリだらけであることからわかるように、すでに廃業したお店。

カップ酒を探していろんなお店に行っているけど、外から見ても客はおらず、店番もいない店なんてのはざらにある。店に入ると、チャイムを聞きつけて、店の奥から腰の曲がったおばあさんが「いらっしゃい」などと言いながら出てくる......なんてこともよくあるパターン。だいたいそういうお店には目当ての品はなく、何も買わずに出てくることになるのだが、仕方ない。そこで売っているものは、スーパーやコンビニでも買える大手メーカーの酒だし、マヨネーズだったり砂糖だったり。

そうした店がコンビニに鞍替えするというのもよくあるパターン。そうするにしてもフランチャイズ料も必要だろうし、店の改装や準備に必要な初期投資も相当な額が必要だろう。若い後継者でもいれば、そこまでやれるかもしれないが、年老いたオーナーに日々の仕入れやアルバイトの雇用などいままでやってこなかった仕事に挑戦するというのも厳しいことだろう。

......とはいえ、例外もまったくないわけではない。こんなコンビニもあったりするわけ。まあ、例外中の例外だろうけど。

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居酒屋:作

  • Posted by: maki
  • January 11, 2008 6:36 AM
  • sake

作この間、知り合いの O 氏とひさしぶりに「作」へ。O 氏とは比較的家が近いこともあり、家の近所で飲むのがならわし。彼は、根っからのビール派のようで、この間もビールばかり飲んでいたけど、この「作」(ざく)は日本酒充実の居酒屋。

自転車で通える距離にこんな居酒屋があるというのはとてもうれしい。

店はとても狭い。4 人がけのテーブルがひとつにカウンター。カウンターもせいぜい 8 人ぐらいでいっぱいになるんじゃないのかな。カウンターは、L 字型になっていて、この端っこで飲むのが好き。



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  ↑  
 この辺

配膳の度に店の人が出入りするので落ち着かないと言えば、落ちつかないんだけど、すぐ隣にリーチインの冷蔵庫があって、そこの一升瓶を見ながら飲むのが好き。「神亀」とか「秋鹿」、「悦凱陣」なんかは定番商品。ここで飲んだ「神亀」の活性にごりとか、「秋鹿」のとてもフレッシュなやつ(微発泡気味)が記憶に残るおいしいお酒。

つまみも充実していて、炙りものがなかなかいい。オリジナリティあふれる創作メニューが酒の友に最高なのだ。

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つまみ:鯛の酒盗和え

  • Posted by: maki
  • January 9, 2008 12:06 AM
  • sake

鯛の酒盗和え前に紹介した西荻の居酒屋で出されたつまみ(金目鯛の酒盗和え)にインスパイアされて、鯛の刺身でちょっとまねっこ。

鯛は刺身になっているものより三枚におろされたものを買ってくるのがいい。これをよく切れる包丁でできるだけ薄切りに。キュウリは斜め切りにして、千切りに。ネギは適当にみじん切り。ボウルに酒盗を少々。そこに微量の味噌を加えて、少量の酒で溶く。そこに刺身、キュウリ、ネギを加えて和える。簡単メニュー。酒盗が加わることにより、ねっとりとした感じが出てくる。そこにキュウリとネギがすっきり感を与えるという趣向。肴は、白身の魚がいいみたい。酒盗のおかげでどっしりとした味に仕上がる。酒盗が入っているわけだから、酒にあわないわけがない。

酒は、辛口の冷酒がいいようだ。きょうの酒は、「しぼりたて天鷹」。+7.0 の辛口。

※主役の鯛の酒盗和えでなく、「天鷹」のほうにピントがあっちゃった......。

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廃墟の残滓

  • Posted by: maki
  • January 7, 2008 7:36 AM
  • sake

廃墟のおちょこたちここ数年はほとんど行かなくなってしまったが、世紀の変わり目あたりで日本各地の廃墟をテーマに撮影旅行をよくしていた。以前のエントリで紹介した松尾鉱山もそのひとつ。鉱山の廃墟には生活臭が残っている。脱ぎ捨てられた靴や、ふるぼけた鞄、茶碗や一升瓶、教科書や古新聞......などなど。そこに住んでいた人たちの生活の残滓が見受けられる。

一方、ホテルの廃墟というのは、生活臭は残らない。新聞や雑誌なんかもあるにはあるが、多いのは食器。しかも大量にある。同じデザインの食器が、厨房の周囲に山のように残されていることが多い。どんな人たちがどんな食事を摂り、どんな酒を飲みかわしたのだろうか......と想像するのもなかなか楽しい。懐かしいパッケージデザインのソフトドリンクの瓶やアイスクリーム専用の冷蔵庫、巨大な炊飯器......あたりが厨房周辺の定番アイテム。

帳場には、湿って膨張した宿帳や領収書の束、館内案内のパンフレットなど。日付を見ながら、いつごろ廃業したのかな......と想像をめぐらすのもなかなか楽しい。

※廃墟をテーマにした旅はほとんどしなくなったけど、旅先で廃墟にはよく出くわす。温泉地には廃業したホテルがけっこうたくさんある。

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エンプティ・カロリー説について考える

  • Posted by: maki
  • January 5, 2008 7:30 AM
  • sake

餃子いまさらだけど、エンプティ・カロリーという言葉に遭遇。その説いわく、「酒はエンプティ・カロリーなのでいくら飲んでも太らない」とのこと。カロリーが 0 で「エンプティ(空っぽの)・カロリー」だそうだ。酒飲みにとってそんな都合のいい説があるとはうれしいような、だまされているような。その説をもう少し詳しく見ていくと、酒に含まれるアルコールには、

  • 摂取してもすぐに熱として放出されて、体内に蓄積されない
  • ビタミンやタンパク質などの体に有益な成分を含んでいない

......というのがその根拠だそうだ。その理屈に従うと、日本酒一合(約 190 kcal)のうち、体に蓄積されるのは、約 40 kcal だそうだ。そう考えると、さほどのカロリーとは言えない。砂糖で甘くしたコーヒーの方がよほど高カロリーなのではないだろうか。

本金と鳥天しかしながら、この説も近年では否定されていて、アルコールに含まれるカロリーのうちの 70 % 程度はカウントすべきカロリーなのではないかと言われているらしい。その歩合は、説によりまちまちらしい。日本酒一合(180 ml)のうち、アルコール分は 27 ml(15 % で計算)。27 ml のアルコールは、189 kcal。そのうちの 70 % が有効とすると、約 132 kcal となる。......となると、三合飲んで 400 kcal 弱。うーん、どうなんだろう......。やっぱり前に書いたように主犯は、つまみなんだろうか。自分の話で言えば、2007 年の飲酒量は、2006 年と比較して格段に増えているはずだけど、ここ数ヶ月で食生活が変わってからというもの体重は概ね下落傾向。うん、やっぱり、酒で太るのではないな。

まあ、飲み過ぎは肝臓に負担になるし、脂肪分の分解も妨げて、内臓脂肪になりやすいということなんで、適度に飲むのがいいようだ。

※写真に写っているようなものをつまみにしてはいけません!

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正月は日本酒の季節?

  • Posted by: maki
  • January 3, 2008 12:00 AM
  • sake

日常的に日本酒を飲んでいると気がつかなかったりするけど、正月は市場的には日本酒の季節ということらしい。正月直前の新聞の折り込み広告にも普段は見かけることのない酒販店のチラシが入っている。そこでの主役は、焼酎でもワインでもなく、日本酒。

ナショナルブランドの正月のマーケットを狙った金色のパッケージのものにまぎれて、「久保田」や「大七」なんかの地方の大手ブランドのものもちらほらと。ちなみに酒販店チェーンのカクヤスの一月のお勧め商品には、「松竹梅 祝彩 純金箔入」と「月桂冠 金の七福神めぐり」。どちらも金色パッケージのお年賀仕様。西友のチラシ(東京某店)には、「上善如水 純米吟醸」。このあたりとか「真澄」なんてのはありそうだなあ。

焼酎大国の南九州エリアの折り込み広告では、やはり焼酎がメインなんだろうか……と思って、西友の熊本のチラシを見てみたら、思ったとおり焼酎だった! 南九州の祝い酒はやっぱり焼酎なんだ。ついでに JUSCO 那覇店のチラシには、やはり泡盛!

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女子系デザイン:小鼓・純米吟醸

  • Posted by: maki
  • December 24, 2007 2:14 AM
  • sake

小鼓:西山酒造場日本酒業界もカップ酒のデザインに女子むけのかわいいデザインを投入して、マーケットの拡大を目指し、模索しているようだ。その代表格は、「じょっぱり」で有名な青森の六花酒造の「純米酒 AtoZ Cup House」だろうか。人気アーティスト、奈良美智のイラストをフィーチャーしたカップ酒。これは確かにかわいい。かわいすぎるような気もする。

特に女子むけにデザインされたものではないけど、女子に人気があると言われているのは、前に紹介した「御代櫻」。パンダのイラストが人気なんだそうだ。でも、よく見ると、さほどかわいくはない......。

カップ酒ではないけど、最近見つけたのが、「小鼓 純米吟醸」のミニボトル。蔵のサイトのブログでも紹介されている(第 1 回 / 第 2 回)。緑色のボトルに、黄土色のプリント。象のイラストが透かして見えるようになっている(蔵元のブログの商品拡大写真はこちら)。象は、蔵元の西山酒造場の守り神なんだそうだ。この蔵で力を入れているのは、「小鼓 路上有花」(純米大吟醸)やしゃれた壷(アンフォラ)に入った「Plumtonic 梅申」(梅酒)、「小鼓 泡梅」(発泡梅酒)などちょっとファッショナブルなものに、地元丹波の特産品を生かした「黒豆焼酎 黒丹波」など。商品ラインナップも女性を意識したものということなのだろうか。若い社員ががんばっているのかな。

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酒販店:味ノマチダヤ

  • Posted by: maki
  • December 22, 2007 5:15 PM
  • cup | sake

味ノマチダヤカップ酒取り扱いの酒販店ということで言えば、やはりこの店について書いておかないわけにはいかないと思い、いまさらながら書いておく。

最寄り駅は、西武新宿線の新井薬師駅。そこからとことこ歩いていく。商店の建ち並ぶ通りをしばらく行って、店もまばらな細い通りを 10 分弱歩いたところに「味ノマチダヤ」はある。

この店を初めて知ったのは、カップ酒ではなく、ごま油がきっかけ。『美味しんぼ』で紹介された玉締め法という製法で作られた軽い味のさらさらごま油。それを販売している店のひとつが、この「味ノマチダヤ」だったというわけ。

店の前には特売品の「久保田」の一升瓶とかが無造作に置かれている。店内にも日本酒と焼酎を中心にいろんな酒が並んでいる。店の奥の巨大冷蔵庫には、地酒の一升瓶が中心に在庫たっぷり。見ているだけで寒さを忘れるほど……と書きたいところだが、寒いものは寒い。レジの脇のリーチインには、カップ酒がたくさん。全国の地酒カップ酒のクオリティの高いものをセレクトして販売している。ざっと見たところ、純米酒以上のものがメインのようだ。都内でこれだけの種類のカップ酒を販売している店はさほど多くないはず。

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ご、ろく

  • Posted by: maki
  • December 19, 2007 6:56 AM
  • sake

互・醁ちょっと前に記事に書いたけど、新しい酒のあり方の話。

写真に写っているのは、沓掛酒造の「」と武勇の「」。「互」は、長野に行ったときに鹿教湯温泉の酒屋・サカエヤで買ったもの。田舎の酒屋ながらなかなかこだわった品揃え。店内には大きなステンレスのタンクがある。そのタンクに入っているのは、「風」(ふう)という酒。この店と酒蔵のコラボレーションで生まれたすっきりとした飲み口の酒。この「風」がおいしかったので、鹿教湯温泉を再訪問したときにまた立ち寄ってみた。しかし、そのときは「風」にせず、「互」という酒にしてみた。この「互」は、長野県上田市の酒販店 4 店と沓掛酒造のコラボで生まれた酒。

「地元上田の地酒をなんとかしたい」の思いに賛同頂いた四店の酒販店と蔵元の「五」社がタックを組み、自信を持ってお客様にご提供できる地酒を世に出したいとの思いと、様々なシチュエーションでこの酒を「お互い」に酌み交わしてもらいたいとのねがいで「互」と命名いたしました。(沓掛酒造のサイトより転載)

そんな思いがこういう形の商品になったということなんだね。

先週末に近所を散歩していたときにアンテナがぴぴっときた酒販店に飛び込んでみた。三又酒店。そこで出会ったのが、「醁」。冷酒で試飲させてもらったが、これもなかなかの味。一本購入。店の主人(若旦那?)にすこし話を聞いてみた。こちらも何店かの酒販店が共同(酒ライフサポート・飛夢という酒販店の共同出資により生まれた会社)で、蔵に依頼して醸したものだという。

コンセプト:テーマは「癒し」
イメージは「森林の中に降り注ぐ日光の光。小鳥のさえずりを聴きながらの森林浴。都会のごみごみとしたせわしない生活から抜け出し、癒しを得たいという現代人の願望を『きれいな酒』という形で表現しました。

名前の由来:中国語で「緑色したきれいな液体(お酒)」という意味があり、コンセプトとぴったり合うことからつけさせていただきました。(飛夢のサイトより転載)

納得のいく酒を提供したいということで、自分の舌で確認し、よいものだけを出す居酒屋や酒販店というのはあるけど、さらに酒販店主導で納得のいくクオリティのものを造るという心意気に賛同。賛同するからには買ってあげないとね。タンク単位での買い取りになるらしいので、売れなければ酒販店の負担になるという、現実的なリスクもあるわけだ。

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さけのとり

  • Posted by: maki
  • December 17, 2007 7:41 AM
  • sake

この前、「醁」という酒についての記事を書いたが、そのときにこの「醁」という漢字がなかなか変換できず、部首検索できるサイトをいろいろチェックしていて、Nowral さんのサイトUnicode(UTF-8)の漢字表を発見。7 画の部首「酉」のページから「醁」を探し出し、そこからコピペ。

そのときに「酉」の読み方も学習。「酉の市」の「酉」だから、「とり」がついているのは何となく記憶にあったけど、なんだったっけな…「とり」じゃあ単なる「鳥」だし、「ふるとり」は「隹」だし……。「酉」は、その名もずばり「さけのとり」と読む。酒に関する漢字がずらりと並ぶ。

酊、酌、酎、酒、酔、酛、酢、酵、醁、醂、醇、醒、醗、醪、醸……などなど。

酒の製造過程に欠かせない「醗酵」なんてのは、両方とも「酉」が部首になっている(もっとも現在は、ほとんど代用漢字の「発酵」で綴られるけど)。……と書いて思ったこと。「酉」のベースイメージはまさに「醗酵」だね。

「酪」は、「酪農」の「酪」。乳製品と「醗酵」は、ヨーグルトやチーズの例を引くまでもなく、非常に緊密な仲。日本古来の美味とされた「醍醐」(「醍醐味」の「醍醐」)にも「酉」が。「醍醐」は、乳を煮詰めたり、醗酵させたりしてごく少量だけできる食品で、最上の美味であるらしい(そこから「醍醐味」という言葉が生まれたという)。その過程でできる「酥」(そ)も「酉」ファミリー。お馴染みの調味料「醤油」にも「酉」が。これも醗酵食品。「味醂」や「酢」といった、そもそも「酒」起源の食品にも「酉」。

そうなってくると、「酉」が「酉の市」や十二支の「酉」(とり)に使われている方が不自然だな。なぜ「酉」が「鳥」や「鶏」なのか。そう思い調べてみると、どうやら十二支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」には、そもそも動物のイメージがあったわけではなく、後世に当てはめられたものらしい。Wikipedia いわく、

「酉」は「緧({糸酉})」(しゅう:「ちぢむ」の意味)で、果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされる。後に、覚え易くするために動物の鶏が割り当てられた。

これだけでは、なぜ「醗酵」と関係のある「酉」が暦の中で用いられたのかの説明にはならないけど……。暦に用いられたところから部首としての「酉」は「ひよみのとり」とも読まれるらしい。

そもそもの「酉」は、壷のような容器を象形文字化したものらしい。そう言われれば、なんとなく「酉」がどっしりとした瓶のように見えてくるからおもしろい。きっとこんな形(酉)の壷で、酒を醸していたんでしょうな。

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居酒屋:さかなや 晴レ

  • Posted by: maki
  • December 15, 2007 9:14 AM
  • sake

さかなや 晴レきのう行った西荻の居酒屋、「さかなや 晴レ」。今週の頭に S ちゃんと N 氏とぷち忘年会をして、かなり気に入ったので、一週間で 2 回も行くはめに。

西荻駅を出て、商店街をちょっとだけ歩いたところにある。ここ数年でよさそうな飲食店が増加中の西荻。その中の一軒。店は、2 階。看板代わりに店の前に置いてある「大七」の樽がこれからの一杯を期待させる。店は、カウンターは、8 席程度かな。あとはテーブルがひとつ。小さなお店。

メニューがいい。写真に写っているのは、飲み物メニューだけど、焼酎よりも日本酒のメニューの方が多い。最近は、焼酎が充実していて、日本酒の品揃えは貧弱な店が多いけど、この店は逆。しかも、いいセレクション。「獺祭」、「貴」、「悦凱陣」、「竹鶴」、「不老泉」、「鷹勇」……。酒好きな人には、「おや?」と思われるかもしれないが、西日本の酒が多い。主人に聞くと、別に西日本にこだわっているわけではないけど、お気に入りの酒を集めたら、そうなっただけとのこと。

きのういただいたのは、旭酒造の「獺祭・純米吟醸」、永山本家酒造場(以前に紹介した「男山」の蔵元と関係あるのかな)の「貴・純米吟醸」、上原酒造の「不老泉・山廃特別純米」。どれもよかったけど、熱燗でいただいた「不老泉」がきのうのベストかな。

つまみにいただいたのは、タコの焼きもの。シンプルに黒胡椒と塩をふって、七輪であぶったもの。あと、ホヤとくちこの和えものと金目鯛と酒盗の和えもの。ベストは、金目鯛だな。酒盗が金目鯛の刺身の味を増幅させる感じで、非常によかった。

前回来たときはメニューを見て、「あれ? さかなやっていう割には、魚メニューがずらりとあるわけじゃないんだなあ……」と思ってたんだけど、どうも「さかなや」の「さかな」は「魚」ではなく、「肴」なのかもね。

会社帰りに寄れるので、ちょこちょこ行ってみようっと。

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蕎麦屋で一杯

  • Posted by: maki
  • December 13, 2007 10:41 PM
  • sake

蕎麦屋で一杯蕎麦屋に縁がなかった。麺と言えば、西日本育ちの自分にとってはうどん。うどんでなく蕎麦を食べるということ自体にあまり思いいたらず。うどんを食べるときも、ほとんどは家で西日本風のつゆを自分で作って食べる。頭の中でうどんと蕎麦がパラレルな存在であるため、外食でそばをチョイスするというのは、まあ、まずないこと……だった。

会社の近くに dancyu で紹介された蕎麦屋があるというので、ともだちといってみたところ、悪くない。それまでの蕎麦体験がよくなかったのだな……と理解した。こどものころの蕎麦と言えば、年に一度大晦日に食べる年越し蕎麦。それもスーパーに置いてあるゆでめん。それで、こどもながらに「なんだ、蕎麦ってこんなもんか」と思ってしまったというのが原因のようだ。

昔話はこれぐらいにして、蕎麦屋にもどる。本なんかを読んでいると、蕎麦屋で板わさを肴に酒を飲む……なんていう記述を見かけることがある。蕎麦屋で酒というのもなんだろうなあ……と思っていたのだが、近所によさそうな蕎麦屋があったので、そこで実践してみる。結論。なかなかいいもんだ。いい酒を揃えていて、ちょうどよい感じのつまみもある。出汁巻き卵、鴨ロース、山菜の天ぷらを秋鹿、竹鶴でいただく。幸せ……。しめは、せいろで。休みの日の午後にのんびり蕎麦屋でつまみをつつき、一杯やるのも悪くない。ちょっと高くつくけどね。

蕎麦屋は、「蕎麦みわ」。dancyu にも取り上げられた、新興の期待の蕎麦屋らしい。店の内装は木のやわらかい感じの心落ち着く雰囲気。

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居酒屋:鈴傳・四谷

  • Posted by: maki
  • December 11, 2007 6:32 AM
  • sake

鈴傳(四谷)外に出たついでに、四谷の鈴傳に立ち寄り。ここは、前に紹介した虎ノ門の鈴傳と同系列のお店。虎ノ門は、いわゆる居酒屋。狭いながらもテーブルがあり、椅子もある。四谷の方は、いちおうテーブルはあるけど、椅子なし。立ち飲み。隣は酒屋。おばちゃん二人が店番。カウンターのケースにあるつまみを選んで、壁に貼ってある酒の品書きから、好きなものを注文。その場で代金を払うキャッシュオンデリバリー......というか、運ぶのは注文者だけど。ここもカップ酒......じゃなくて、コップ酒。酒の銘柄数も、つまみの種類も虎ノ門のほうがずいぶん多い。じっくり飲むなら虎ノ門。さくっと飲むなら四谷。

前に食べれなくて、気になっていた煮卵があったので、注文。酒は、九頭龍を。冷やで出てきたけど、やっぱり熱燗にするべきだったな......。

時間がなかったので、きょうは覗かなかったけど、ここの店の地下の冷蔵庫は一見の価値あり。垂涎、じゅるじゅる......。

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燗の季節

  • Posted by: maki
  • December 4, 2007 5:57 AM
  • sake

九頭龍(くずりゅう):黒龍酒造寒くなってきた。燗酒の季節、到来。日本酒歴が浅いせいもあって、燗酒がおいしいなと思えるようになったのはここ数年のこと。燗酒というと、アルコールのつんとくるニオイとか、酒のクセや雑味が強調されてしまう......とか、あまりいい印象がなかったけど、燗に向くいい酒だとそんなことはないんだな......というのを知らされた。

そのきっかけは、「黒龍」の蔵、黒龍酒造の燗酒「九頭龍」(くずりゅう)。決してむせかえるようなアルコールを放つことなく、しっかりとしていながらおだやかな風味が口から鼻に抜ける感じ。

「一本義」の一本義久保商店の「一本義 八割磨き 柱焼酎仕込み」もいい。この酒は、原料米を 20 % だけ磨いて醸した酒に少量の米焼酎を加えるという柱焼酎仕込みという手法で作られている。安酒だと、一定量の原料となる酒に、廃蜜糖を発酵、蒸留させた醸造アルコールを加え、アルコール分が高くなったところに水を加えて、数倍の量の酒とする......といういわゆる三増酒になるわけだが、この「一本義 八割磨き 柱焼酎仕込み」では、味を引き締めるために同じ米起源の焼酎を使うという。米の磨きも 80 % とうことで、安酒以下の精米歩合だけど、その味はどうしてどうして。

あれ、これって、この前ブログに書いた黒澤酒造の「9630」と似たコンセプトだ。そうか、「一本義」の後輩だったんだねー。「9630」にも柱焼酎仕込みがあるのだ。

カップ酒を飲むときも、冷やでピンと来ないときは、レンジでチンして、ぬる燗にして飲んでみたりして。もしかしたら、燗のほうがおいしいお酒なのかな......と期待しつつ。

※写真は、黒龍酒造の九頭龍。燗たのしセット。臙脂色の箱にお湯を入れ、それで徳利を湯煎する。

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居酒屋:真菜板

  • Posted by: maki
  • December 2, 2007 5:33 PM
  • sake

居酒屋の新規開拓に高田馬場の真菜板(まないた)へ。上原浩の『カラー版 極上の純米酒ガイド』(光文社新書)に紹介されていて、近場で旨酒が飲めるならばということで行ってみたわけ。著者の上原氏は、『夏子の酒』にも登場する日本酒界の重鎮。その上原氏がオススメする店なら間違いあるまい......とのヨミ。

最寄り駅は高田馬場だけど、駅からはちょっと遠い。15 分ぐらい歩いてようやく到着。この時期は、15 分と言えど、夜道を歩くのはなかなか厳しいものがある。店は狭い。席は、10 席ほどで、カウンターのみ。空席は若干あれど、常連客で賑わっている。

調理場の奥の壁に酒のラインナップが貼りだしてある。酒のラインナップは多いとは言えないけど、迷う。さらにカウンター上に 2 枚の品書き。こちらは料理のメニュー。食事は、2 枚のメニューの表にも裏にもにぎっしり書き込まれていて、こちらも迷う。迷いに迷って何品か注文。鴨のあぶり焼きがおいしかった。チーズがウリらしく、チーズを使ったメニューがたくさんあった。力強い純米酒とチーズの組み合わせは魅力的。

酒は、飲んだことないものが多かったので、ぱっと目についたものと店主のオススメで四合か五合ほど飲む(記憶あいまい......)。「鶴齢」の生原酒がいちばんおいしかったな。最後に熱燗をおまかせで一合。「悦凱陣」(丸尾本店)の純米吟醸をぬる燗でいただく。ぽかぽかしたまま家路につくことができた。

いろんな雑誌なんかで紹介されているらしく、店内には雑誌の紹介記事のコピーが壁を覆う。また行ってみてもいいかも。「諏訪泉」の古酒を飲んでみたいのだ。いわゆる名酒酒場なので、カップ酒はなし。

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酒販店:宮島

  • Posted by: maki
  • November 30, 2007 12:19 AM
  • sake

地酒屋 宮島。長野県は、上田市の酒屋。行く前に地図を見て、なんか遠そうだなあ......と思ったけど、行ってみてやはり遠かった。とはいえ、宿泊先の菅平高原に行く途中だったので、問題なし。上田の市街からはずいぶんと離れたところ。こんなところで商売していて、やっていけるのかな......と思いつつも、店に入ると「あ、これだったら固定客はいそうだな」と安心できる(余計なお世話?)品揃え。長野の酒にこだわってずらりと並ぶ圧巻の品揃え。

あまりに品揃えが充実していたので、迷ってしまう。とりあえず、カップ酒(亀齢:岡崎酒造)をひとつ購入し、「こんなにいろいろあると何を買うか迷っちゃいますね」と店主に言うと、丁寧にいろいろ説明してくれた。次の日の長距離移動のため、生酒は NG であること、しっかりしたボディの酒が好みということを伝えると、黒澤酒造(「雪国」の蔵元)の「9638 80」(くろさわ はまる)を薦めてくれた。この酒は、とてもおもしろい。名前につけられた「9638」は、黒澤酒造の「黒澤」だけど、「80」(はまる)は米の精米歩合だとのこと。吟醸酒なんかだと 50 % ぐらいに米を磨いて(削って)、酒を醸すんだけど、この酒の原料米の精米歩合は 80 %。これは、安酒(普通酒クラス)の精米歩合。それを生酛造りで醸したという大胆な酒。どんな酒なんだろう......というのが気になって、気になって。

もうひとつは、田中屋酒造店の「水尾 特別純米酒 金紋錦仕込み」。これは、金紋錦という希少種の酒米を 100 % 使ったものだとのこと。『夏子の酒』みたいに少しだけ残った種籾から復活させた酒米だそうで、店主いわく「数年後には金紋錦がきますよ」と楽しそうに語る。その将来性に期待して購入。

この店では、地元の酒、「福無量」の蔵元・沓掛酒造の「互」も扱っている。この酒は、地元の酒販店 4 店と蔵元が協力しあい作ったこだわりの酒だとのこと。4 + 1 = 5(互)の意味もあるとか。

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つまみ:煮こごり

  • Posted by: maki
  • November 20, 2007 11:00 PM
  • sake

煮こごりお気に入りのつまみ。こどものころから煮こごりが好き。煮こごりと言ってもいろんな具の入った一品料理のそれではなく、単に煮魚の汁が一晩経って煮こごったもの。ゆるい感じの煮こごりをあつあつごはんにのっけて、じわーっと融けていくのが好き。

そんなバックグラウンドがあるので、居酒屋で煮こごりを頼んでもなかなかお気に入りの味に出会わない。妙に甘みがあったりするのはダメ。あと魚の身が入っているのもダメ。確かに煮こごりが好きになった起源は、魚(かれいとか)の煮汁の煮こごりなんだけど、そのゼラチンだけが固まった部分が好きだったので、ゼラチンの食感と明らかに異なる魚の身が入っているのは、いまひとつ……。魚でなければいいのかと思ったけど、すっぽんの煮こごりでもダメだった。

で、唯一気に入っているのが、阿佐ヶ谷の蒲重かまぼこ店の煮こごり。ここの煮こごりは、魚肉が入っているけど、主にエイかなんか。煮こごりのくにゅくにゅ感と魚肉のくにゅくにゅ感がとてもマッチしている。変な甘みもまったくないのがうれしい。口の中でゆっくり融かしてみたり、噛んでみたり。

この蒲重かまぼこ店の主力商品は、おでん種の練り物系。そっちはほとんど買わないけど、煮こごりは食べたくなったときに買いにいく。必ず 2 本買う。夏のあいだ(7〜9 月だったかな)は、融けちゃうので作っていないとのこと。

カップ酒のつまみにもぴったり。

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居酒屋:鈴傳

  • Posted by: maki
  • November 18, 2007 10:17 PM
  • sake

鈴傳ここしばらくのお気に入り居酒屋。虎ノ門の鈴傳(すずでん)。虎ノ門という伝統的なオフィス街の中の良心的価格の居酒屋。いまは会社からは遠くなってしまったけど、なんやかんやと理由をつけて、足を運んでいる。暗くなってからしか行ったことがないので、いつも迷いそうになる。虎ノ門なんて、縁ないし。赤い看板に「うまい酒」と大書されているのが目印。

壁に書かれた品書きによると、田酒が 550 円、飛露喜が 600 円。だいたいどんな酒もこんな価格。壁一面にいろんな蔵のいろんな銘柄の酒がずらーっと書かれていて、いつもどれを飲もうか迷ってしまう。この間は、ひやおろし特集をやってたなあ。お酒はほとんど冷酒。この前は、席が空くのを待つ間に燗酒をサービスしてくれた。ありがたや、ありがたや。写真にあるとおり、ここの酒は、カップ酒ではなく、コップ酒。

つまみは、300 円ぐらいから。つまみは、凝ったものはないけど、どれも酒にあう感じの懐かしい感じのもの。お気に入りは、写真に写っている山芋の漬け物とか、ままかりの酢漬け、豆腐のもろみ漬けあたり。豆腐のもろみ漬けは、このまえ初めて食べたけど、かなりおいしかった。

四谷がもともとの店らしい。こちらは、酒販店。酒販店の片隅で立ち飲みの居酒屋コーナーを併設している。酒販店の地下は、大きな冷蔵庫になっていて、そこにも旨酒がたくさん。この店あればこその鈴傳の品揃え。

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酒販店:三ツ矢酒店

  • Posted by: maki
  • November 16, 2007 10:10 PM
  • sake

鷹勇(たかいさみ):大谷酒造西荻のこだわり酒屋。会社帰りにちょこっと寄り道ができるのが便利。便利なのもいいけど、品揃えも満足。常温保存の棚には、北海道から九州までの名酒の一升瓶がずらり。暇つぶしに棚を眺めるだけでも楽しい。カップ酒の品揃えはいまひとつだけど、厳選したカップ酒を置いている。

試飲を勧めてくれたり、精力的にいろんな蔵から名酒を取り寄せてみたり。この間は、ひやおろしの試飲即売会なんてのもやっていた。

このあいだの日曜日は、前から目をつけていた「龍力 特別純米生原酒 神力」を購入(「龍力」のカップ酒はこちら)。原酒らしい力強さと同時に華やかさを感じさせるおいしいお酒だった。で、きょうは、「鷹勇 純米吟醸 なかだれ」。

ここのところ忙しくて、ブログは更新停滞中。なんとかこなして、あしたからは楽になるはず。ということで、「鷹勇」ぐらいの贅沢は許される、はず。

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酒販店:伊勢勇

  • Posted by: maki
  • November 12, 2007 10:52 PM
  • sake

磯自慢(いそじまん):磯自慢酒造うちの近所の酒販店。近所と言っても駅で 2 つほど離れている。歩いていけない距離ではないという程度。2 週間ぐらい前の土曜日に散歩をしていて、見かけた倉庫がとても気になった。シャッターに書かれた銘柄の数々。「東一」、「黒龍」、「鳳凰美田」、「醸し人九平次」、「磯自慢」……などなど。これは、こだわり酒屋なのではと思い、シャッターに書いてあった電話番号にさっそく電話してみる。店舗は、倉庫からそんなに遠くないところ。行ってみる。

店の前には樽酒がいくつか並んでいて、いい感じ。店に入ると、なんだか寒い。店全体が冷蔵庫のように……というほどではないけど、かなり冷えている。当然のごとく、火入れをしていない酒や吟醸酒なんかは、冷蔵庫に。期待できるなあ。

冷蔵庫を覗く。目立つのは、「楯野川」や「醸し人九平次」のラインナップ。「九平次」なんかは、あまり見かけない(おそらく小仕込み)のものもたくさん置いている。どれを見ても、「あ、これも。これも。あ、それもいいねえ」といったなんでも欲しくなってしまうようなラインナップ。

で、選びに選んだのが、「磯自慢・吟醸 しぼりたて生原酒」。いやいや、やはりおいしい♪ うにをつまみに半分近く飲んでしまった……。

会社帰りにきょうも立寄り。他に客がいなかったので、お店の人と話してみる。「なんか九平次、多いですよね」と聞くと、九平次が東京に進出するときに、「はせがわ」とこの「伊勢勇」に話が回ってきたらしい。へぇ。「はせがわ」ってあの「はせがわ」でしょ。それって、すごくない?「どこそこの店で○○(某居酒屋※)飲んだんですけど」と言うと、「○○さんにもお世話になってるんですよ」とも。ほー、○○にも納入してるんですか〜。あそこの品揃えにもこの店は貢献してるんですね……と再び感慨にひたる。いい店が近くにあるってのはしあわせ〜♪「磯自慢もうないの?じゃあ、ひとっ走り買ってくるか」なんてことができるとは!

ちなみに、この店にはカップ酒はない。カップ酒はないけど、最近流行りの地酒の吟醸とかを詰めたミニボトル(180 ml)はいろいろ置いてある。

お店のウェブサイトは、開店休業状態なので、店の写真は Manoa さんのブログでどうぞ。


※このお店を教えてくれた人に「お酒の好きな人にしか紹介しない」と言っていたので、ナイショ。

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日本酒の蔵元の減少

  • Posted by: maki
  • November 5, 2007 6:14 AM
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星野酒造栃木市をぶらぶらしている間に見つけた煉瓦造りの煙突が気になって見にいってみた。単焦点 28 mm の広角レンズしか装備していないデジカメなので、見づらいとは思うが「國光正宗」と書いてある。近づいてみたところ、蔵の外壁は崩れかけていて、窓ガラスも割れている。割れた窓ガラスの間から蔵の中を覗いてみると、さながら物置のように雑然としていて、ほこりっぽい感じ。庭先にも何故か古タイヤが積んである。どう見てもここでは酒造りはしていないように見える。

とある書籍(『うまい日本酒はどこにある?』草思社)によると、1973 年をターニングポイントに清酒の消費量は減少の一途。現在では全盛期の半分近くまでに落ち込んでいるという。焼酎ブームの影響もあり、2004 年には消費量も焼酎に抜かれたという。この 10 年のあいだに 300 以上の蔵が姿を消しているという。この「國光正宗」を醸していた蔵もそのうちのひとつかもしれない。

気になって「國光正宗」について調べてみた。EC サイトで扱っている店舗もないようだし、味の感想を書いたウェブページもほとんどない。そんな中で拾い集めた情報をまとめると以下のとおり。

星野酒造
栃木県栃木市祝町 7-12
醸造銘柄:国光正宗(こっこうまさむね)・祝星
国光正宗:日本酒度 +2.0 調和を大切にした日本酒。1800 ml / 1,500 円

日本酒は、普段遣いの銘柄とこだわりの銘柄との二極化が進行中。普段遣いの酒は、ナショナルブランドの大手酒造メーカーの酒に駆逐されつつある。どこに行っても、大関や月桂冠なんてのは売っている。酔えればいいのであれば、安定して供給され、安価なものが選択されても仕方がない。その一方でこだわって少量の美酒を醸す蔵もあり、これらは高値で取引されることもある。酒の嗜好品としての側面が如実に現れている。そうなると、小さい蔵で大量生産ができない蔵、さらに高品質の酒を醸すことのできない蔵はどうしても自然に淘汰されてしまうのかもしれない。そんな状況下で、異業種企業による酒蔵の買収話もいろいろあるらしい。このあたりの話題は、「廃業ラッシュで「日本酒蔵」激減! ひそかに進む買収・再編劇の内幕」(就活ダイヤモンド)が参考になる。

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松尾様

  • Posted by: maki
  • October 29, 2007 12:03 AM
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松尾(まつお):高橋助作酒造店『夏子の酒』に「松尾様」という言葉が何回も登場する。「夏子の恋人」とされているが、作中の登場人物ではなく、酒造りの神様。どんな神様なのかと調べてみると、京都は嵐山の松尾大社Wikipedia)だとのこと。

主祭神は、大山咋神(おほやまくひのかみ)と中津島姫命(なかつしまひめのみこと)とのこと。大山咋神は山の神であり、中津島姫命が市杵嶋姫命(宗像三女神)だとすれば※水の神。あまり、酒とは縁がなさそう。

実は、酒と縁が深いのは、神様ではなく、この地に定住し、松尾の神を氏神とした渡来人の一族、秦氏だという。秦氏が日本にもたらした大陸産の技術には、陶工や機織のほかに、酒造も含まれていたと言う。そのあたりが、「松尾大社 = 酒造の神様」の構図の由縁か。

朝鮮半島の酒と言えば、眞露のような焼酎以外にマッコリもある。焼酎は蒸留酒だけど、マッコリは醸造酒。しかも、米の醸造酒。いわゆるどぶろく(活性にごり)の系統。Wikipedia の「マッコリ」の項には、日本酒との関連性はない……との記述もあるが、秦氏のもたらした酒造技術がひょっとしたら何らかの形で日本古来の酒造技術に影響を及ぼしたかもしれない。そう考えると、ちょっとした歴史ロマンだ。

写真は、高橋助作酒造店の「松尾・錦・純米」。やや辛口の軽い味の純米酒。赤・黄・黒・白のコンビネーションといい、赤枠にローマ字で「MATSUWO」なんて書いてあったりするあたり、泡盛の「瑞泉」赤ラベル(お気に入りデザイン)に似た印象がある。そのせいもあって、「松尾」は紙ラベルながら好きなデザイン。

※中津島姫命は、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)の別名との説がある。

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日本酒のカロリー? inspired by 『いつまでもデブと思うなよ』

  • Posted by: maki
  • October 25, 2007 12:16 AM
  • sake

岡田斗司夫のヒット作『いつまでもデブと思うなよ』を読了。

いままでさほど真剣にダイエットを考えたことはなかったのだけど、どうも最近、起床時にまだ胃の中になにか残っているような感覚があることが多く(胃もたれ?)、これを機に食べる量を減らしてみようという気になった。書店である本を買いにいったついでに、買ってしまったのが件の『いつまでもデブと思うなよ』。書店のレジカウンターに平積みされていた。いままでレジカウンターに置いてある本を買ったことはないし、スーパーのレジ前で電池を買ったこともないけど、この本はそのときの自分にささったようだ。

読んでみると、なかなかおもしろい。彼の実践したのは、レコーディングダイエットというスタイル。口にしたものすべてを記録することから始まる。要は、食べたもの、飲んだもののカロリーを収入と考え、基礎代謝を支出と考える。収入が支出を上回れば、太る。収入が支出を下回れば、やせる……という考え方。単純明快。最初のうちは、「助走」期間として、毎日の体重計測と食べたものの記録をしていくだけ。それをしばらく継続し、自分の食のパターンを観察するというもの。それだけで発見があると言う。「こんなに間食してたのか」とか「食べてばっかりだな」とか。こうやって記録していくだけでも、効果があると言う。たしかに、そんな気もする。メモを取らなければならないということを考えると、食べ物に伸びる手が止まるということも十分にありそうだ。

で、気になったこと。そういえば、日本酒のカロリーってどうなってるんだろう。岡田氏は飲まないので、そのあたりは書いてなかったのだ。とあるサイトによると、

  • 日本酒(上撰):196 kcal / 180 ml(109 kcal / 100 ml)
  • 日本酒(純米酒)185 kcal / 180 ml(103 kcal / 100 ml)
  • 日本酒(本醸造酒):193 kcal / 180 ml(107 kcal / 100 ml)
  • 日本酒(吟醸酒):187 kcal / 180 ml(104 kcal / 100 ml)
  • 日本酒(純米吟醸酒):185 kcal / 180 ml(103 kcal / 100 ml)

とのこと。まあ、一合飲めば 200 kcal ってところだ。じゃあ、ビールはと言うと、同サイトのデータによると、

  • ビール(淡色):140 kcal / 350 ml(40 kcal / 100 ml)
  • ビール(黒):161 kcal / 350 ml(46 kcal / 100 ml)
  • スタウトビール:207 kcal / 330 ml(63 kcal / 100 ml)

つまり、日本酒を三合飲む(600 kcal 弱)のも、ビールを 4 杯飲む(560 kcal)のも大して変わらないってことだ。自分の場合、ビールを 4 杯以上飲むことはあっても、日本酒は概ね三合でストップするので、日本酒の方が自分にとっては収入を抑えるには好都合ということか。さらに日本酒よりもビールの方がこってりしたつまみに手が伸びやすいことを考えると、日本酒が圧勝(ローカロリー)かもしれない。

ということで、カップ酒一杯は、200 kcal!

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『夏子の酒』(講談社)

  • Posted by: maki
  • October 17, 2007 12:31 AM
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『夏子の酒』(講談社)『夏子の酒』:講談社。尾瀬あきら著。 1988〜1991 年の『モーニング』連載作品。

読了。カップ酒とは無縁の作品だけど、とてもおもしろい作品だった。日本酒の基礎知識だけじゃなく、日本酒をめぐるいろいろな問題に関する知識も得られる。後半は、人間ドラマの比重が増えてくるので、いまひとつだけど、前半は濃厚。

前にも書いたけど、安全な米作りをすることの難しさを描いているエピソードが興味深かった。農業人口が減り続ける中、作業量軽減のために害虫駆除の農薬を散布する、さらに軽減するために空中散布をする。雑草駆除のために除草剤を撒く。収穫量を増やすために化学肥料をつぎ込む。結果、土壌は汚染され、土地は痩せていく......。自分でも家庭菜園をやっているので、なんとなくわかることもある。夏場の雑草との戦いだけでもへとへとになる。たったの 20 m2 でも......。消費者としては、より安全なものを口にしたい。でも、それと同時に安全な食品をできれば安く手に入れたい。生産の場だけでなく、消費の場においても矛盾がいっぱいだ。

大手酒造メーカーに席巻される日本酒市場も話題としては根深い。日本国内のいろんなところを旅しているけど、どこに行っても大手酒造メーカーの酒が幅を利かせている。特にカップ酒では、その傾向は顕著。四合瓶や一升瓶ではそれほどでもないけど、カップ酒ともなると、実際にはなかなか地元のものを入手するのも簡単ではない。町の小さな酒屋を覗いてみることもあるのだが、カップ酒コーナーには申し訳程度に「ワンカップ大関」なんかが置いてあったりする。しんとした店に入ると奥から腰の曲がったおばあさんがごそごそ出てきて、「はい、いらっしゃい」と声をかけてくれた瞬間には、その店には用がなくなっている......なんてことも多い。売れるかどうかもわからない地酒を仕入れるよりは、

まじめによい酒を醸すことの難しさ、それを消費者に届けることの難しさ。そんなことを『夏子の酒』は教えてくれた。

そう言えば、水に関する話題がほとんどなかったな。水は、酒造りに相当に重要な役割を担っているんだけど......。

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夏子の酒、来る

  • Posted by: maki
  • October 13, 2007 9:43 PM
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会社帰りに何件かの古本屋を巡ってみたが、『夏子の酒』の在庫が見当たらなかった。あったとしてもバラ。ヒット作品だからもう少しあってもよさそうなものだけど。ちょっと古すぎるのかな。で、結局、オークションで落札。

ちょっと出かけたついでに、池袋の東武百貨店でカップ酒を買って帰ろうと思い(『夏子の酒』を読みながら)、立ち寄るが、レジの脇で小さな蔵の地酒フェアのようなものをやっていて、そっちについ気が取られる。それぞれの蔵から営業の人が来ていて、試飲させてくれる。いくつか試飲させてもらって、四合瓶をふたつ購入。

長野県は大町(黒部立山アルペンルートの長野側玄関)の株式会社薄井商店の「白馬錦・純米吟醸・原酒生詰」。ひやおろしは品切れになったということで、急遽、「白馬錦・純米吟醸・原酒生詰」を持ってきたらしい。原酒ならではの濃醇な味わい。やっぱり割り水してない原酒はいいなあ。

もうひとつは、広島県三次市から山岡酒造株式会社の「瑞冠・純米吟醸」。2004 年仕込みの山田錦、山廃。これもおいしかった。

話が、『夏子の酒』からずれてきてしまったが、山岡酒造の売り場には『夏子の酒』を飾ってあった……ということで、話は『夏子の酒』にもどる。この山岡酒造では、酒米に「亀の尾」を使っているとのこと。この「亀の尾」が『夏子の酒』に登場する伝説の酒米「龍錦」のモデルだそうな。きょう買っちゃったのは、山田錦だけど……。

さあ、『夏子の酒』をあてに、酒でも飲むか。

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夏子の酒

  • Posted by: maki
  • October 11, 2007 11:01 PM
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長野遠征の途中で泊まった宿で、『夏子の酒』を読む。全 12 巻のうちの半分ぐらい。1988 年連載開始と言うから、ほぼ 20 年前の作品ということになる。当時は日本酒になんの興味もなかったので、書店で手に取ることすらしなかったんだけど、テレビドラマ化されたので、知っている人は多いかも。

新潟のある小さな蔵元を舞台としたお話。主人公の夏子は東京の広告代理店で働いている。兄は、家業を継ぎ、蔵の経営にあたっているが、幻の酒米で吟醸酒を作るという夢を持っている。その酒米は繊細な品種で、その育成には無農薬・有機栽培が不可欠で相当な努力を要する。しかし、兄は夢半ばにして他界。夏子はその夢を受け継ぎ、東京での仕事を辞め、帰郷。米作りからその第一歩を踏み出す……というストーリー。

まだ半分しか読んでないんだけど、なかなかおもしろい。日本酒の醸造法(大規模酒造メーカーと小さな蔵の対比)や、マーケティングや流通に関する話題なども読んでいて勉強になる内容。農薬や化学肥料に依存しなければ、成り立たない日本の農業事情についても言及されていて、考えさせられる。「八海山」や「越乃寒梅」なんかが有力な銘柄酒として実名で登場するんだけど、このあたりが発表当時からの時間の経過を感じさせる(確かに当時はプレミアム的な扱いだった)。が、内容的には、いまでも通じる大事なテーマを扱っている。

『夏子の酒』にインスパイアされ、本格的な酒造りに取り組む三重県の森喜酒造場では、「るみ子の酒」(カップ酒もある)などという銘柄も醸している(『夏子の酒』の作者のイラスト入りのラベルが印象的)。すべての蔵元が……というわけではないが、三増種の生産を中止する蔵や、純米酒だけを醸す蔵など、本格的……というか酒造りの原点回帰+αが感じられる昨今。この『夏子の酒』の影響のありやなしやはさておき、喜ばしい状況ではある。

続きを読むのに、また長野まで行くわけにはいかないので、古本で買うことにする。

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いただきもの:澤乃泉

  • Posted by: maki
  • September 30, 2007 6:45 PM
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澤乃泉(さわのいずみ):石越醸造澤乃泉(さわのいずみ):石越醸造

会社の E ちゃんが仙台に遊びにいくというので、伏見男山のカップ酒をリクエスト(このカップ酒には、さんまの絵がプリントされている)。「駅のお土産もの売り場にでもあったら、買ってきて」程度のリクエストをしたんだけど、「見つかりませんでした」と代わりにいただいたのが、この「澤乃泉」の二合瓶。そんな気を遣わないでもいいのに......。と思いつつ、ありがたくいただく。ありがとう♪

飲んでみるとすっきりした淡い味わい。口に含むとさっと淡雪のように消えてしまうようなそんな印象。ちょっと調べてみたところ、宮城県産ささにしきを精米歩合 55 % で醸しているらしい。そういえば、しばらく前に月桂冠の「すべて米の酒」をテーマの記事を書いたことがあるけど、これもきっと醸すのに一工夫必要なんだろうなあ......と想像したりして。

ここの蔵元でも確かカップ酒を出していたはず。まだ飲んでないけど、うちにはあるはず。

E ちゃん、ありがとう♪

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すべて米の酒

  • Posted by: maki
  • August 25, 2007 6:19 PM
  • sake

きのうテレビを見ていたら、コシヒカリを使った日本酒の CM を見かけた。月桂冠の「すべて米の酒」という銘柄。このお酒、掛米にコシヒカリを使っているらしい。???……と思った。

日本酒の原材料によく挙げられている米でよく聞くのは、山田錦や五百万石、美山錦、雄山あたりがメジャーなもの。こういう品種を酒造好適米と呼ぶらしい。このあたりを調べてみるとなかなかおもしろい。日本の米は、うるち米ともち米に大別され、うるち米に普段食べている一般米(コシヒカリもそう)と日本酒を作るのに使う酒造好適米が含まれるらしい。

酒を造るときに使うのは、麹米と掛米。米のアルコール発酵を促す麹を育てるための米が麹米。いわば酒のタネ。この麹米には、概ね酒造好適米を使う(一般米を使うものもあるみたい)。麹菌を繁殖させた麹米に掛米を加えて、発酵させて糖化、醸造するというのが酒造りのプロセス。でも、酒造好適米だけで酒が造られているわけではないようだ。

麹米は、原料米の約 2 割。残り 8 割が掛米。麹米だけに酒造好適米を使って、掛米には一般米を使うらしい。「日本晴」なんてのも日本酒の原材料としてよく見かける品種。これは、一般米とのこと。月桂冠の「すべて米の酒」は、この掛米にコシヒカリを使っているらしい。コシヒカリとか普段食べているような米は、一般的に粘りや水分を含むものが多く、これが故に食べるとおいしいのだが、酒造りには向かないのだそう(酸味が強くなってしまうらしい)。そのせいなんだろうけど、月桂冠の「すべて米の酒」の特設ページにもコシヒカリを使っての酒造りは難しいと書いてあった。

麹米や掛米は、精米して酒造に用いる。日常的に食用に用いている米の精米歩合は、9 割台(つまり、1 割程度が食用には用いない)。日本酒に使う米の精米歩合は、7 割(普通酒クラス)から 4 割(大吟醸クラス)程度。米の外側に多く含まれるタンパク質やミネラル分などが雑味の元になるから……ということらしい。ずいぶん捨てるもんだなあ……と思っていたのだが、新潟の人が教えてくれた。その削った米の粉を使って、煎餅などをつくるんだそうだ。なるほど、それで新潟には米菓メーカーが多いのか。

果たして、食べておいしいコシヒカリで作った酒はおいしいのか……

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「ほげほげ正宗」のこと

  • Posted by: maki
  • August 17, 2007 11:30 AM
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「 ほげほげ正宗」( ほげほげは、任意の文字列)は、お酒の名前ではとてもポピュラーな名前。テレビのコマーシャルで、たまに聞く「きくまさ〜むね〜♪」なんてのは大メジャー。気になって調べてみると、いろいろある。かなりいろいろある。

日本酒の銘柄に「正宗」とつけた元祖は、「櫻正宗」だとのこと。命名に悩んでいた蔵元の主人が

……かねてより親交のあった山城国深草の「元政庵」住職を訪ねた時、机の上に置かれていた「臨済正宗」の経典を見て「正宗」が「清酒」に語音が通じる事から「正宗」を樽印としたのが始まりです。

……だとのこと。詳しくは、蔵元のサイトにて。

比較的通信販売などでも入手可能で、目立っているのは、「スキー正宗」(武蔵野酒造)。なぜ日本酒の名前に「スキー」なのか……そのヒミツは、蔵元のサイトにて。

山の名前をつけたお酒って多いけど、「正宗」系にも、「山」シリーズ(?)はある。「アルプス正宗」(亀田屋酒造店)、「白馬正宗」(薄井商店)、「石鎚正宗」(石鎚酒造)。

いきおい正宗」(丸世酒造店)は、なんか勢いがあっていい(そのまんま……)。勢いじゃないけど、インパクトのあるのは、「鯨正宗」(平喜酒造)、「姨捨正宗」(長野銘醸)あたりか。

過激派もいれば、穏健派もいる。「鷹正宗」(鷹正宗)、「鳩正宗」(鳩正宗)。

「名刀正宗」(田中酒造場)って……。すでにお酒の名前ではないような。

「甲州正宗」(腕相撲酒造)。商品名はさておき、社名がおもしろい。

その他、

お福正宗(お福酒造)、福正宗(福光屋)、山形正宗(水戸部酒造)、名古屋正宗(甘強酒造)、吾妻正宗(小山本家酒造)、浪花正宗(浪花酒造)、鮎正宗(鮎正宗酒造)、笹正宗(笹正宗酒造)、藤正宗(藤正宗酒造)、由利正宗(齋彌酒造店)、兼六正宗(金谷酒造)、簸上正宗(簸上清酒)、名水正宗(細川酒造)、三光正宗(三光正宗)、ヤマサン正宗(酒持田本店)、達磨正宗(白木恒助商店)、キンシ正宗(キンシ正宗)、菱正宗(久保田酒造)、白隠正宗(高嶋酒造)、山丹正宗(八木酒造部)、澤正宗(古澤酒造)、一正宗(中国醸造)、岩木正宗(竹浪酒造店)、三朝正宗(藤井酒造)、沖正宗(浜田)、丸真正宗(小山酒造)、寿正宗(寿酒造)……

きっとまだいろいろあるに違いない(ここに載っているもののすべてにカップ酒があるわけじゃないけど、そのうちのいくつかはこのブログにも掲載予定)。

「ほげほげ正宗」について調べていると、「正宗クイズ」(@山輝亭)なるものを発見。けっこう難問。

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普通酒、純米酒、吟醸、大吟醸?

  • Posted by: maki
  • August 13, 2007 8:14 PM
  • sake

前回のエントリでは、日本酒の等級制度について書いた。その等級制度は、すでに過去の制度になってしまったわけだけど、日本酒をいまはどう分類しているのかというのがきょうの話題。

現在の日本酒は、大きくふたつの範疇に分類される。このブログで紹介しているカップ酒に多い「普通酒」と「特定名称酒」。この「特定名称酒」というのがちょっとわかりにくい。なぜかというと、酒屋さんに日本酒を買いにいっても、ラベルに「特定名称酒」と大書されていることはあまりないから。よく見かけるのは、「純米酒」とか「吟醸酒」とかそういった名称。この「純米酒」とか「吟醸酒」というのは、日本酒分類上のカテゴリのレベルから言えば、特定名称酒のサブカテゴリ。つまり、

  • 普通酒
  • 特定名称酒
    • 本醸造酒
    • 純米酒
    • 吟醸酒

......ということ。これを Wikipedia の説明(日本酒 > 特定名称分類)をもとにまとめると、

  • 普通酒:白米、米麹の主原料に加え、醸造アルコール、糖類、酸味料、化学調味料、酒粕などの副原料を加えて作る(副原料の重量は、米・米麹の重量を超えない範囲)
  • 特定名称酒:三等米以上の白米を用い、白米の重量に対する米麹の使用割合が 15 % 以上の清酒
    • 本醸造酒:精米歩合 70 % 以下の白米、米麹、および水と醸造アルコールで造った清酒。主原料の白米との重量比でおよそ 1/10)以下のアルコール添加が認められている
    • 純米酒:白米、米麹および水だけを原料として製造した清酒。米麹の総重量は、白米の総重量に対して 15 % 上必要
    • 吟醸酒:精米歩合 60 %以下の白米、米麹および水を原料とし、吟味して製造した清酒。吟醸香を引き出すために少量の醸造アルコールを添加したものが、吟醸酒。醸造アルコール無添加のものが、純米吟醸酒となる
    • 大吟醸酒:精米歩合 50 % 以下の白米、米麹および水を原料とし、吟味して製造した清酒で、吟醸酒よりさらに徹底して低温長期発酵させる。吟醸香を引き出すために少量の醸造アルコールを添加したものが、大吟醸酒。醸造アルコール無添加のものが、純米大吟醸酒となる

これだと、材料や製法をベースにした説明なので、等級よりも明確に具体的だ。

カップ酒でよく見かけるのは、「上撰」という記述。前回のエントリでも書いたように、これは以前の「一級酒」に相当するもの。現在の分類で言えば、これは「普通酒」。「純米」と書かれたものも稀にある。何も書いてないものは、きっと「普通酒」なんだろう。

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